【鹿島】『疑惑の1ミリ』渾身シュートの知念慶「ちょっと納得いかない」。湘南戦ライン越えた!?
鹿島の知念慶。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
このショットで足をつり交代。その後カイキPK弾で前向きな勝点1を獲得。
[J1 26節] 湘南 2–2 鹿島/2023年9月2日19:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ26節、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレ戦、佐野海舟の一撃とアルトゥール・カイキの起死回生のPK弾により2-2で引き分け、勝点1を獲得した。
鈴木優磨の出場停止によりリーグ戦では久々に先発出場した知念慶は、垣田裕暉と2トップを組み、前線からエネルギーをもたらした。そして1-2で迎えた67分、ペナルティエリア内でポストプレーから振り向きざま、DFをかわして右足を振り抜いた。その渾身のショット――クロスバーを叩いたボールは地面を叩き、映像を見るとラインを越えたように見えたが……。判定はノーゴールに。
VARルームでは、もちろんこのシーンはチェックされたが、ボールがラインを完全に越えたという事実を確認できない、として介入しなかった。このプレーで足をつった知念は交代に。ただ、その知念の渾身のプレーが、試合終了のアルトゥール・カイキのPK弾に結実していった。
知念は試合後、悔しそうに語った。
「勝てなかったのは、すごく……一番悔しいです。自分もゴールを決められるチャンスはありました。(OFRのチェックなど)VARが入っていたら、と思うんですけれど……ちょっと納得いかない部分もあります。ただ、決め切れなかった自分が悪いです。それでもネガティブになる内容ではなかったので、次に向けて、またいい準備をしたいです」
リーグ戦では4月15日のヴィッセル神戸戦以来となる先発のチャンスだった。
「もちろん、(先発も途中出場も)どちらも気合いが入ります。今日は特に(鈴木)優磨がいない分、期待も大きかったと思うので、気合いは入っていました。(ケガの状態は?)久々の先発でちょっとジャンプをしすぎてしまい、つっちゃいました」
また、垣田が基準点となる2トップは時間帯(立ち上がりなど)によって、かなりの脅威を与えた。その連係面で課題も出たが、それも次につながると前向きだ。
「最初は距離間も良くできていました。途中から少し開いてしまい、そこは二人で話して『ちょっと近くでやろう』と確認し合いました。そんなに悪くなかったと思います。練習でも一緒にやる機会も少なかったですが、これから良くなっていきます」
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確かにいろいろな可能性を感じさせてくれた。このあと知念がスカッとするゴールを叩き込んだ時、鹿島はさらに上昇気流に乗っていけるはずだ! しかも中断明け、セレッソ大阪、横浜F・マリノスという上位陣とのホーム連戦が控えている。