【浦和】痺れる逆転劇に酒井宏樹「この120パーセントを続けるしかない」。G大阪を数的不利から3-1!
浦和の酒井宏樹。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
「誰も引き分けは考えていなかった。みんなの方向性が同じだったことが嬉しかった」
[J1 28節] G大阪 1-3 浦和/2023年9月24日17:04/パナソニック スタジアム吹田
J1リーグ28節、浦和レッズが退場者を出す数的不利から髙橋利樹、ブライアン・リンセンのゴールで、ガンバ大阪に3-1の逆転勝利を収めた。
キャプテンのDF酒井宏樹は前節のセレッソ大阪戦で負傷。AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の武漢三鎮戦の中国遠征に帯同しなかったが、この試合にしっかり間に合わせてきた。
「ここまで上昇するチャンスがありながら、やっと今日モノにできました。自分としては試合感がまだまだで、いろんなハプニングも起こりました。コンディションはこれから良くなっていきます」
59分に同点ゴールを決めていたホセ・カンテが退場処分を受けた。約30分間、数的不利に立たされたが、それでも全員が勝利しか考えていなかったという。
「引き分けは誰も考えていませんでした。試合前、監督から『アウェーのように戦うのは止めよう』と言われていました。僕らは勝つために戦いました。この世界は結果論ではありますが、今日は成功しました。逆に失敗する可能性もありました。点を決めた選手、アシストした選手をたたえたいです」
ある意味、ギャンブルに成功した。そして酒井自身も、チームもギリギリの戦いを乗り越えて、ブレイクスルーを続けていると感じている。
「ギリギリです。今シーズンは全選手、全スタッフが120パーセントを出している。そこで今の順位にいる。まだまだ足りません。僕自身もそうです。シーズン残りわずか、120パーセントを続けるしかない。少しでも、一瞬でも気を抜いたら落ちてしまう。常勝を目指さないと」
そしてカタール・ワールドカップ(W杯)日本代表メンバーである酒井は、チームの誰もが勝利を目指し、最後まであきらめなかったことを喜んだ。
「試合前にも話しましたが、この上位争いを楽しむ余裕のある選手、そしてチームがここから勝っていく。どんどん固くなってしまうのか、自分たちでしっかりピッチ上で示せるのかが大事。今日はみんなの方向性が同じだったのが嬉しかった」
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浦和が首位の神戸と6ポイント差をキープ。次節9月29日は再び金曜日のナイトゲーム、ホームで横浜FCと対戦する。