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前代未聞の誤審…遠藤航のリバプール、ディアス弾が無効になった『まさかの勘違い』とは?

スパーズ戦、レッズFWディアスのスーパーゴールが幻に…。 (Photo by Ryan Pierse/Getty Images)

見た限り、明らかなオンサイドだったが…。

[プレミアリーグ 7節] トッテナム 2-1 リバプール/2023年10月1日1:30(現地17:30)/トッテナム・ホットスパー・スタジアム

 イングランド・プレミアリーグ7節、トッテナム・ホットスパーFCが後半アディショナルタイムのオウンゴールで2-1として、2人退場者を出したリバプールFCとの無敗対決を制した。

 しかし、この試合、まさかの大誤審が発覚した。

 すでにカーティス・ジョーンズが退場し数的不利に立たされていたリバプールだが、38分、カウンターから最前線でモハメド・サラーがボールをキープ。そして中央にポジションを取っていたルイス・ディアスへスルーパスを放つ。

 するとディアスはここぞとばかりにドリブルで持ち込んで相手を振り切り、鮮やかにショットを突き刺してみせたのだ。しかし副審は旗を上げて、オフサイドと判定した。

 もちろん、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がチェックする。オフサイドの有無を確認する作業のため、基本的にはVARオンリーレビュー(VARルームでファクトチェックする)で進められる。

 そして、現地からの映像では、手前にいたクリスティアン・ロメロの左足が残っていて、ディアスはオンサイドであるようだと分かる。

 ところが――。試合はそのままディアスの「オフサイド」で、ゴールが認められないまま、すぐ試合が再開されたのだ。

『スカイ』によると、PGMOL(イングランドのプロサッカー審判協会)が「重大な人的ミスがあった」と、この場面はオンサイドであり、ゴールは認められるべきだったと誤審を認めて謝罪したそうだ。

 なぜ、そのような明らかなミスが起きたのか? 

 同メディアによると、VARルームはプロトコルにのっとり、オフサイドチェックを実施。ここで「オンサイド」であると確認していたそうだ。

 ただPGMOLによると、「VARはフィールド上では、ゴールが認めらていたと誤って勘違いしていた」というのだ。つまり、VARがオンサイドとして進められているだろう……と思っていたところ、「VARチェック完了」と伝えると、ピッチ上ではオフサイドのまま、間接フリーキックで試合が再開されたということだ。ゲームがリスタートされると、プロトコル上、前のプレーの判定を覆すことはできない。

 まさかの勘違いにより、大誤審が起きたということだ。さらに69分にディオゴ・ジョッタを失って9人対11人で戦うことを余儀なくされたリバプールは、遠藤航も投入されたが、後半アディショナルタイムにクロスからのオウンゴールで万事休す……今季初黒星を喫した。

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『スカイ』によると、リバプールのユルゲン・クロップ監督は試合後、「見た限りでオフサイドではなかった」「彼らはラインの引き方を間違えて、モーがボールをパスした瞬間を正しく判断していなかったのではないか」と語ったという。

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