【浦和】早川隼平が堀内陽太に応えた全力プレー「5分で代わったら、ふざけんなよと思うからな」
浦和の早川隼平。(C)2024 Asian Football Confederation (AFC)
ルヴァンカップ横浜FMとの準決勝第2戦。ゴール前でファウルを受け、先制のPKを獲得。
[ルヴァンカップ 準決勝 2nd] 浦和 2–0 横浜FM/2023年10月15日17:00/埼玉スタジアム2002
※2試合トータル、2-1で浦和が決勝進出
ルヴァンカップ準決勝の第2戦、浦和レッズがアレクサンダー・ショルツのPKによる2ゴールで、横浜F・マリノスに2-0の勝利を収めた。この結果、浦和が2試合トータルスコア2-1と逆転し、11月4日の国立競技場でのファイナル進出を決めた。
準決勝第1戦、左足のくるぶし付近を痛めて19分で交代した早川隼平だったが、メディカルスタッフの治療と「試合に出られるならば出たい」との強い意志で、この試合に間に合わせ、U-21枠の該当選手として、再び先発の座を掴んだ。
ただし復調しているとは言えず、試合前のウォームアップも軽めに済ませていた。チームとしても徹底して配慮し、慎重にこの大事な一戦に挑ませた。
この試合、早川が間に合わなければ、21歳以下の選手が必ず一人先発するという今大会のレギュレーションにより(年代別など代表招集されていた場合はこの規則が適用されない)、浦和レッズユースの1学年先輩であり今季プロ入りしたルーキーの堀内陽太に出番が回ってくるところだった。
マチェイ・スコルジャ監督も試合前の公式記者会見で、「チームにフレッシュな力を与えられて、横浜F・マリノスにサプライズをもたらせる」と堀内起用の可能性を示唆していた。そして指揮官は試合に出場できるまで回復した早川の先発を決断。堀内はメンバー外となった。
この決定を受けて、早川は堀内とこんな話をしたそうだ。
「(堀内)陽太から『5分で退場(交代)するようだったら、ふざけんなよと思うからな』と笑いながら言われました。当然、悔しさはあったと思いますが、その悔しさを表に出さず噛みころして、チームのために戦ってくれました。自分の責任感がより増しました」
堀内の存在が、早川により大きなパワーを与えたという。
すると有言実行とばかりに、17歳のアタッカーはオフサイドにより幻となったもののゴールを脅かし、思い切った飛び出しからこの日の先制点につながるPKを獲得するファウルを得た。早川が大逆転勝利に貢献したのは間違いなかった。
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「これからも陽太と切磋琢磨していけたらいいなと思います」
早川は笑顔を浮かべ、胸を張った。