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ジャイキリではなく必然!? 富山がJ1王者の神戸を下す。過密日程、大迫勇也をはじめ日本代表クラス4人不在。ルヴァンカップ3回戦

神戸の大迫勇也。写真上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

PK戦の末…。不甲斐ないとはいえヴィッセルはACLを見据えると妥当なチャレンジか。

[ルヴァンカップ 3回戦] 富山 1(5PK4)1神戸/2024年5月22日19:03/富山県総合運動公園陸上競技場

 Jリーグ・ルヴァンカップ3回戦、J1昨季王者のヴィッセル神戸がJ3のカターレ富山との一戦、90分間を1-1で終えたあとPK戦に突入し、4-5で敗退する波乱が起きた。富山はプレーオフラウンドに進出決定。

 リーグ戦との間のミッドウィークに組まれた一戦。富山に乗り込んだ神戸は完全ターンオーバーに。大迫勇也、武藤嘉紀、山口蛍、酒井高徳と、直近の日曜日のアウェーでの鹿島アントラーズ戦でもフル稼働した日本代表クラスの主力は遠征に帯同せず。主力に食い込んできてほしい期待される選手たちがスタメンに名を連ねた。

 しかし、90分間の試合は19分に井出遥也が先制点を決めたものの、70分のオウンゴールにより1-1のドロー。PK戦に決着が委ねられ、1本目を外した神戸に対し、富山は5人全員成功。カテゴリー的には下位である富山がJ1チャンピオンを破るという、結果的には”ジャイアントキリング”が起きた。

 とはいえ中2日でアウェーに乗り込んでのナイトゲームという日程を考慮すると、神戸の吉田孝行監督の決断も仕方なしと言える。夏以降にはAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との連戦が控えているだけに、ここでまさにチームの総力でぶつかり、戦力の突き上げを期待していたに違いない。

 もちろんそれが達成できなかったことでの不甲斐なさはある。とはいえこの新たなレギュレーションで、J3上位で戦い続けてきた富山の相当なモチベーションを踏まえると、ある意味、妥当な結果とも言えたか。

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 神戸はリーグ戦、5月26日にホームで東京ヴェルディ、そして6月1日にアウェーで浦和レッズと対戦する。 

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