ドイツ代表、新監督候補はナーゲルスマン、グラスナーら3人…『本命』は!? フリック監督の解任決定「彼は疲れ切っていた」日本代表に大敗
ナーゲルスマン。 (Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images)
日韓W杯の準優勝チームを率いたフェラーが暫定で指揮。12日にはフランス代表戦。
[国際親善試合] ドイツ代表 1–4 日本代表/2023年9月10日3:45(現地18:45)/フォルクスワーゲン・アレーナ
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)がドイツ代表にアウェーで、伊東純也、上田綺世、浅野拓磨、田中碧のゴールにより4-1の勝利を収めた。カタール・ワールドカップ(W杯)に続き連勝に。
ドイツサッカー連盟(DFB)は9月10日、ハンス=ディーター・フリック監督の解任を発表した。
ドイツ代表はこれで6月シリーズから3連敗。FIFAランキングで下位(日本20位、ドイツ15位)の相手に4失点の大敗を喫し、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ敗退から一向にパフォーマンスの上がらずにいる。12日にはフランス代表戦が組まれている。スポーツダイレクターを担ってきたルディ・フェラー氏は「ハンジ・フリックはここ数か月で疲れ切ってしまった」と、次のようにコメントしている。
「ハンシ・フリックはここ数カ月で疲れ果て、カタール・ワールドカップ敗退後の状況を好転させるため、コーチングスタッフとともに全力を尽くしてきました。残念ながら、今日の試合は成功できなかったと認めざるを得ない。日本戦は、このままではもう前進できないことが示された。私は2月にDFBに加わり、ハンス・フリックがスポーツ面で成功できるよう全力でサポートしてきました。彼が代表監督としてチームを軌道に乗せることができると固く信じていました」
一方、大衆紙『ビルド』は「フリック、すぐに出ていってくれ!」と題した記事を掲載。日本戦の敗戦を受けて、「本当に恥ずかしい結果だ。歴代最悪の監督。ホームでのEURO(欧州選手権)開幕まであと9か月、即刻退陣すべきだ」などと痛烈に批判していた。
同メディアは、早くも後任の監督人事についても言及。「この3人しかいない」と候補者を挙げている。
一人がアイントラハト・フランクフルトを昨季まで率いたオリバー・グラスナー氏だ。長谷部誠と鎌田大地らを束ね、UEFAヨーロッパリーグ制覇、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場も成し遂げた。ただグラスナー氏はフランクフルトでも強化部と対立してクラブを去ったように、そのキャラクターの面で問題が指摘されている。
また、バイエルンを昨季まで率いたユリアン・ナーゲルスマン氏については、待望論も多い。とはいえまだ36歳で、さまざまな実験やテストを行いながらチームを強化させていく手法は、昨季途中まで率いたタレントの揃うバイエルン・ミュンヘンで今回はあまり効果を発揮できず(ロベルト・レヴァンドフスキ退団なども影響したが)。選手を自分のカラーに染めながらチーム強化につなげていくタイプと言え、個の確立された代表向きとは言えない声もある。
そして同メディアが推奨しているのが、元ボルシア・ドルトムントのマティアス・ザマー氏である。
「彼は短期的に状況を好転させるために、サッカー界に最も必要な存在である。野心、勝利への意欲、プロフェッショナリズム。願わくば、私たちは彼が就任してくれれば幸運なのだが」
そのように監督としてはボルシア・ドルトムント時代に2001-2002シーズンに優勝に導いているザマー氏を待望している。近年は指揮官としての活動をしていなかったが、その燃えるような闘魂こそ、今、代表チームには必要だと訴えている。
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フランス戦は、2002年日韓ワールドカップ(W杯)準優勝監督であるフェラー氏が、暫定で指揮を執る。ハネス・ヴォルフ氏、ザンドロ・ヴァグナー氏が側近を務めるということだ。