【浦和2-0横浜FM】VARが「誤審」か。早川隼平の幻ゴールはオンサイド!?
浦和の早川隼平。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
生成されたオフサイドラインが誤っている? レッズが逆転勝利を収めたものの…。ルヴァンカップ準決勝 第2戦で。
[ルヴァンカップ 準決勝 2nd] 浦和 2–0 横浜FM/2023年10月15日17:00/埼玉スタジアム2002
※2試合トータル、2-1で浦和が決勝進出
ルヴァンカップ準決勝の第2戦、浦和レッズがアレクサンダー・ショルツのPKによる2ゴールで、横浜F・マリノスに2-0の勝利を収めた。この結果、浦和が2試合トータル2-1の逆転で、11月4日の国立競技場でのファイナル進出を決めた。対戦相手はアビスパ福岡だ。
この試合、VARによる誤審の可能性が浮上している。
15分、左SB荻原拓也のクロスをホセ・カンテが中央で体を張って収め、後ろ向きで倒れ込みながらアウトサイドで右へパス。このポストプレーから、フリーだった早川隼平がシュートを決めた。
ただ早川は戻りながら、このショットを沈めていた。そのカンテがパスを出した瞬間の早川のポジションについて、オフサイドの可能性があったためVARが介入。かなり時間をかけて、オフサイドの有無についてチェックされた。
オフサイドの判定に関しては、ファクト(事実)チェックのみで作業が完了できるため、基本的にはOFRを介さない。今回もVARオンリーレビューで、VARから連絡を受けた主審が「オフサイド」と判定し、早川のゴールを取り消した。
しかし――。公開された「VARレヴュー映像」を見ると、生成されたオフサイドラインはホセ・カンテと競り合った選手のお尻あたりに引かれている。だが、その後ろにいる選手のほうが、さらに横浜FMのゴール寄りにいることが分かる。つまり、そもそものオフサイドラインの設定が誤っていた可能性があるのだ。
かなり時間をかけていたため、このオフサイドラインの設定について、VARルームでも議論ややりとりがあったことも考えられる。しかし明らかに、この場面での横浜FMのオフサイドラインは、よりゴール側にあるように見える。
VARの運用では、「うっかりミス」が誤審につながるケースが、先日のプレミアリーグの試合などでも報告されている。VARを含めた審判団にそうした意図がないとしても、やはり恣意的(例えば、チームや選手の好き嫌いによって判定の厳しさが変わってくる)と捉えられても不思議ではない事象もやや散見される。
この新鋭17歳のゴールは幻となった。ただ、浦和はそのあと2本のPKを決めて(早川へのファウルで1本目のPKに)逆転に成功したことで、この問題はそこまでクローズアップされることはないかもしれないが……。
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あるいはオフサイドラインの引き方は妥当だったのか。「誤審」であったならば、日本サッカー協会(JFA)審判委員会から何かしら説明があるだろう。限られた時間のなか、様々な判断が求められるVARの運用。課題が改めて浮かび上がっている。