【浦和】スコルジャ監督が明かした柏攻略法。前半は「強度」、後半に入り「スピード+サイドチェンジ」を意識
浦和のスコルジャ監督。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)
髙橋利樹が3つのポジションでプレーした理由とは?
[J1 30節] 浦和 2-0 柏/2023年10月20日19:34/埼玉スタジアム2002
J1リーグ30節、浦和レッズが小泉佳穂、荻原拓也のゴールで柏レイソルに2-0の勝利を収めた。翌日に試合がある首位のヴィッセル神戸と勝点8差に迫った。
マチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、次のようにこの日の柏対策を明かした。
「柏は最もまとまった守備組織でそこからカウンターの攻撃をしてくるチーム。それに対し、私たちの狙いは立ち上がりから高い強度で攻撃的に行くことでした。しかし狙い通りにいきませんでした。前半は相手が組織的で、狙ったようにできませんでした。戦術で重要だった関根が交代し、彼を失ったことで難しくなったところはありました」
そして後半は攻撃のポイントを変えたという。
「後半は速い攻撃でサイドチェンジから裏を突く攻撃を狙いました。そして、あのゴールが生まれて良かったです。難しかったマリノス戦のあと、このようなプレーを見せてくれた選手たちに敬意を表します」
「(後半に入る際)ビルドアップの時、プレースピード、ボールの動かし方をより速くするように伝えました。柏はかなりコンパクトに守っていたので、生まれるスペースはハーフスペースか背後のスペースのみでした。2ゴールとも裏抜けから生まれ、2点目は素早いサイドチェンジから、ヨシオの素晴らしいアシストがありました。オギとヨシオ、重要な選手が好調なことは嬉しいことです」
またスクランブル投入された髙橋利樹だが、まずトップ下に入り、そのあとセンターフォワード、左MFと入った。その起用について、指揮官は次のように説明した。
「利樹は今日、最終的に3つのポジションをこなしました。タカがケガをした時、利樹をセカンドストライカーとして入れました。しかしビルドアップがあまり上手くいかず、ヨシオがいいポジションを取れない状況にありました。そこで15分くらい経ったところでヨシオと利樹のポジションを変えました。
後半に入り、高い強度を保ったままハイプレスをかけようと思い、トップを利樹、トップ下を(安居)海渡にしました」
いろいろな変化を先手で加えていった。そこで柏の守備の狙いも絞らせず、あの2ゴールにつなげた。スコルジャ監督の意図、選手の意思、しっかりと噛み合い、勝点3を掴み取った。