【鹿島】浦和戦で惜しいFK弾、樋口雄太「チームのために何ができるか自問自答」
樋口雄太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
新方式のACL出場権を得るため、一つでも上の順位を目指す。
J1リーグ鹿島アントラーズは10月28日、浦和レッズとのホームゲームをスコアレスで引き分けて勝点1を獲得した。ただ最近リーグ戦は4試合勝ち星がなし。順位も7位まで下げた。
試合全体を振り返ってみると、4-4-2の布陣に戻したことで、鈴木優磨と垣田裕暉からスタートするプレッシング強度は高く迫力もあった。選手たちの意思疎通は前回ヴィッセル神戸戦(4-2-3-1でスタート)よりも感じられた。
ただ中央に厚い壁を築くという浦和の守備をどのように崩すのか。相手も不慣れな4-4-2を採用してきていただけに、そのあたりを逆に利用する算段や攻略法は感じられなかった。
この試合で最も惜しかったチャンスが、試合終盤、樋口雄太の直接フリーキックのチャンスだった。その狙いすましたショットが浦和ゴールを襲い、GK西川周作の頭上を越える――。しかし……ボールはクロスバーを直撃し、ゴールネットを揺らせなかった。樋口は浦和戦のあと、これからに向けて「上に行くには、足りなかった精度を上げるため、自分にフォーカスして、チームのために何ができるのかを自問自答しながらやっていきたいです」と語っていた。
鹿島はリーグ残り3試合、柏レイソル(11/11 ホーム)、川崎フロンターレ(11/24 アウェー)、そして横浜FC(12/3 ホーム)と対戦する。新方式となる2024-25シーズンのAFCアジア・チャンピオンズリーグは、ACLエリート(欧州[UEFA]のチャンピオンズリーグ(CL)に実質相当)にリーグ上位2チーム(+天皇杯優勝チーム)、ACL2(欧州[UEFA]のヨーロッパリーグに実質相当)にリーグ3位1チームに出場権が与えられる。またACL優勝枠や浦和の成績などによって、4位などにもチャンスが与えられる可能性がある。
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一つでも上の順位へ。初採用となるACL2に出場し、初代王者を目指すという道に向かうのもあながち悪くはない。5シーズン連続無冠が決まった鹿島が、勝利と栄冠、何よりサポーターとの歓喜の瞬間に飢えている。