FC東京とG大阪の元エースFWルーカスの19歳息子ペドロさん、一時脳死の可能性から回復し退院! 悲劇の交通事故から98日
ルーカスさんがペドロさんの退院を報告。※インスタグラムlucasluciaseverino より
「奇跡を起こしただけでなく、まるで天使のように私たちを助け、励ましてくれました!」とSNSで感謝のメッセージ。
J1リーグ FC東京とガンバ大阪のエースストライカーとして活躍したルーカスさんの息子である19歳のペドロ・セヴェリーノさん(Pedro Severino)(レッドブル・ブラガンティーノ・ユース)が3月4日に交通事故に遭い、一時、脳死判定の手続きを開始したが「咳反射」が見られたため専門的な病院へ移送。深刻な状態が続いていたが、それから98日経った6月10日、奇跡的な回復を見せて、ついに退院した。
次のステップは自宅でのリハビリになるという。
ルーカスさんは自身のインスタグラム(@lucasluciaseverino)を更新し、家族での写真を公開。「神の存在を疑う人はいますか? ペドロは神の存在の証です!」「奇跡を起こしただけでなく、まるで天使のように私たちを助け、励ましてくれました!」として、病院のスタッフをはじめ、関わってくれた全ての人へ感謝を伝えた。
この事故はペドロさんら選手2人と運転手を乗せた乗用車が3月4日早朝5時頃、サンパウロ州アメリカーナ付近の高速道路で正面にいたトラックの荷台と衝突。ペドロさんは頭部を負傷し、病院に救急搬送されたものの、現地メディア『グローボ』によると、「脳死判定の手続きを開始した」と報じられた。
その後、1時間ごとに臨床検査を行っていたなか「咳反射」が確認され、脳死判定は5日午後に中止された。そして3月6日朝、約3時間半ほど離れたリベイラン・プレートのウニメッド病院へ移送。そこから懸命の治療が続いた。
同メディアによると、事故当時、助手席にペドロ・セヴェリーノさん、後部座席に18歳のチームメイトであるペドロ・カストロさんを乗せていたが、雇われていたドライバーが居眠り運転をしていたと見られる(飲酒はしていない)。二人は帰省をしていた。
ペドロさんはボタフォゴU-20からレッドブル・ブラガンティーノのユースチームに期限付き移籍することが発表されていた。すでに2024年にプロとしてもデビューし、コパ・パウリスタでチーム最多4ゴールを決めていた。
父のルーカス・セヴェリーノさんは現在46歳で、FC東京では加入1年目の2004年にクラブ初の主要タイトルとなるナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)獲得に貢献。移籍したガンバ大阪でも二度の天皇杯、AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)と数々のタイトルをもたらした。ブラジル復帰を経て再びFC東京でプレーし現役を引退していた。
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今回担当した医療チームは6月12日に記者会見を行い、詳細について説明するということだ。