【アビスパ福岡】山岸祐也が多彩な名言&気付いた法則とは?「陽が射せば天使が降りる」「レッズのゴール裏を前にPKを蹴りたい」「カラオケで一人で歌うほうが…」。浦和とのルヴァンカップ決勝へ勇を鼓す
福岡の山岸祐也(後方中央)。(C)SAKANOWA
「明日は後ろから2番目に並びたい」
[ルヴァンカップ決勝] 福岡 – 浦和/2023年11月4日13:05/国立競技場
「2023 JリーグYBCルヴァンカップ」決勝のアビスパ福岡 – 浦和レッズ戦の試合前日の11月3日、公式記者会見と公開練習(冒頭15分のみ)が国立競技場で行われた。
福岡にとってクラブ初のファイナル、勝てば史上初の主要タイトル獲得となる。試合を決定づけるゴールの期待が懸かるのがFW山岸祐也だ。
スピード・技術・高さ・強さ、そして動じないメンタルを兼ね備えた山岸は今季リーグ戦では全31試合に先発し9得点・3アシスト。このルヴァンカップは7試合・2得点・1アシスト、公式戦トータルでは14得点・7アシストを記録している。このファイナル進出に大きく貢献した一人だ。
初めて新・国立のピッチに立つ山岸は「満員になったらすごく良い雰囲気になると思います。サッカー選手として、聖地・国立でプレーできること、何より満員のスタジアムでできること、タイトルを懸けて戦えることにワクワクしています」
30歳になったストライカーは胸の高鳴りを口にする。
そして木造でもある独特な国立の屋根のアーチを見て、「陽が射したら、天使が舞い降りてきそうですね」とロマンチックに、まるで勝利の女神へ語り掛けるように言っていた。
クラブ史上初の大一番を前に旧・国立でのプレー経験のある山岸は「サッカーでは緊張したことがありません」と頷く。むしろ浦和サポーターの前でゴールを決めたいと意欲を示す。
「レッズのゴール裏を前に、PKを蹴りたいです。動画で(PKのシーンを)見ていたら、旗がすごく振られていて、その(浦和の相手)選手は外していました。いいな、逆に僕はこうしたシーンで蹴りたいなと思いました」
むしろアビスパのエースストライカーは……「ひとりカラオケで歌うほうが緊張します」と言って、メディアを笑わせた。
さらに山岸は過去のルヴァンカップ決勝の入場シーンの動画を振り返り、ある法則に気が付いたそうだ。それはこの決勝で、ゴールを決めた選手が後ろから二番目にいたということ。
山岸曰く、前回サンフレッチェ広島-セレッソ大阪(広島が2-1で優勝)戦で先制点を決めた加藤陸次樹(C大阪)、前々回の名古屋グランパス-セレッソ大阪(名古屋が2-0で優勝)で得点した名古屋・稲垣祥、いずれも後方から2番目に入ってきた選手だったそうだ。
山岸は「明日は後ろから2番目に並びたい」と、このジンクスにあやかるつもりだ。
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「独特の雰囲気の決勝は一瞬で勝負が決まるので、狙っていきたいです」
フジテレビ系列で全国中継される一戦でもあり、山岸は福岡の“博多の男”として気持ちを見せ、浦和からゴールを奪ってヒーローになる気満々だ。