【WEリーグ】浦和Lの一法師央佳が引退セレモニー「大切な命を守るため、この決断を選ばざるを得ませんでした。そのなかで感じたのは…」。チームは開幕戦、AS埼玉に勝利!
浦和L一法師央佳が引退セレモニーで、チームメイトに囲まれた。写真提供:WEリーグ
「私らしく新しい挑戦に向かって進んでいきます」
[WEリーグ 2節]浦和 2-1 AS埼玉/2023年11月18日/浦和駒場スタジアム
AFCアジアクラブ女子選手権に出場したためこの2節で開幕を迎えた三菱重工浦和レッズレディースは猶本光と遠藤優のゴールで、ちふれASエルフェン埼玉に2-1の勝利を収めた。ちふれは瀬野有希が同点弾を決めたものの、試合終盤に昨季女王に振り切られた。
またこの試合のあと、10月に引退を発表した一法師央佳の引退セレモニーが行われた。
二度の前十字靭帯損傷からリハビリに励んできたなか体調が優れず検査入院をしたところ、突然死につながる運動誘発性不整脈が練習中に出ていたことが判明。ICDという植込み型除細動器を植込む手術を行ったと公表した。また医師からも『命が第一優先なのでサッカーは諦めてください。』とはっきり言われたことで、この決断に至った。プレスリリースでは「正直、このことを発表するかすごく悩みましたが、包み隠さず伝えさせていただきました」と心境を明かしていた。
22歳の一法師は引退セレモニーで、次のように浦和サポーターとファン、家族に向けて感謝を伝えた。
「こんにちは。一法師央佳です。まずはこのような場を設けてくださり有難うございます。リリースにあった通り、引退することになりました。
突然のことでビックリさせてしまい申し訳ございません。引退理由について、どこまで伝えさせていただくべきか迷いましたが、思っていた以上に反響があり、皆様の温かなメッセージに驚きつつも、とても嬉しく思っています。改めて公表して良かったと思っています。
大切な命を守るために、この決断を選ばざるを得ませんでした。そのなかで感じたのは、サポートと愛情がいかに大切であるかということです。皆さんの励ましや温かい言葉が、私を支え、前に進む勇気を与えてくれました。
サッカーは私の人生で特別なものであり、多くの喜びや挑戦をもたらしてくれました。このチームの一員としてプレーできたことをとても誇りに思います。たくさんのサポートと応援、そして愛情をいただき心から感謝しています。
ファン・サポーターの皆さん、クラブスタッフの皆さん、そしてチームメイトの皆さん、本当にありがとうございました。
いつかこの駒場スタジアムのピッチで、レッズレディースのユニフォームを着てプレーすることが夢でしたが、その夢を叶えられなかったことが心残りですが、これからも浦和レッズレディースのみんながこのピッチで躍動してくれることを信じています。これからも変わらず浦和レッズレディースの応援をよろしくお願いいたします。
そして家族にもこの場を借りて、感謝をさせてください。
今まで一番近くで応援してくれて、支えてくれて、大好きなサッカーをここまでやらせてくれて、本当にありがとう。ユースから昇格してこの2年間、サッカーをしている姿をまともに見せることができなくてゴメンね。家族の支えなしでは絶対にここまで続けることはできませんでした。
家族の存在が私を強くし、何度も大きな壁にぶち当たっても、それを乗り越える勇気と力を与えてくれました。いつも温かいサポートをありがとう。辛い時も嬉しい時も一緒に歩んでくれたことに深く感謝しています。
これからも親孝行を忘れずに、新たな道を進むなかで、親の教えと愛を胸に、前進していきます。これからも一番の味方でいてください。
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長くなりましたが、サッカーで得た経験と思い出は私にとって一生の宝物です。これからはサッカーから離れ新たな道に進む怖さはありますが、未知なる世界が広がっています。私らしく新しい挑戦に向かって進んでいきます。サッカーで出会った全ての方々、今まで本当にありがとうございました。さようなら」