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【浦和】最後は攻撃参加、GK鈴木彩艶「目の前で得点が決まり、いつもと違う喜びがあった」│ルヴァン杯準々決勝、川崎に大逆転!

鈴木彩艶。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「決勝は埼スタ。ここ数年、レッズがいない試合を見てきているので、その舞台に立ち優勝したい」

[ルヴァン杯 準々決勝 2nd] 川崎 3-3 浦和/2021年9月5日18:00/等々力陸上競技場
※2試合トータル4-4 アウェーゴールルールで浦和がベスト4進出

 ルヴァンカップ準々決勝の第2戦、浦和レッズが83分に1-3とリードされたあと、87分にキャスパー・ユンカー、90+4分に槙野智章のゴールで同点に。2試合トータルスコア4-4、アウェーゴールルールによりベスト4進出を果たした。

 先月19歳の誕生日を迎えたGK鈴木彩艶はこの準々決勝2試合180分間を戦い、勝利に貢献した。

 壮絶な撃ち合いとなり、3失点を喫した。山村和也に競り負ける形で2失点目を喫し、立て続けに完全にフリーになられたジョアン・シミッチによる3失点目を決められた。

「(1失点目はノーチャンスだったものの)2、3失点目はセットプレーからで、自分が出たら触らなければいけなかったです。映像で改めて確認しますが、出る判断は間違っていなかったと思います。出たあとの対応で、もっとパワーをもってアタックするところなど、今日のゲームを通してまた学ぶことができました」

 それでもこの準々決勝の180分間、浦和では久々となる公式戦出場を果たした。そして勝利につなげた。

「湘南戦で正直、悔しい思いをして(0-3扱いになったものの、2-3と3失点を喫した)、オリンピックを経て、試合に出たい気持ちがより強くなりました。前回の試合(準々決勝第1戦、1-1)は久々のゲームで難しくなると思いましたが、久しぶりなりにできているシーンも多く、そこはポジティブに捉えられました。ただ今日の後半の戦い方や失点シーンなど細かい部分を、もっと突き詰めなければいけないと思いました」

 準決勝の先へ――。東京オリンピック日本代表にも選ばれた浦和の新守護神候補は、その気持ちを強める。

「どんな形であっても次に進めたのはポジティブなことです。今度こそホームで勝利を収めて、決勝は埼玉スタジアム。ここ数年、レッズがいない試合を見てきているので、決勝の舞台に立って優勝したいです」

 また、後半アディショナルタイム、コーナーキックが2本続いた。そこで鈴木は攻撃に加わった。自身が前へ向かってベンチに確認。リカルド・ロゲリゲス監督からOKが出て、ペナルティエリア内に入った。

 明らかに鈴木の190センチある高さもまた川崎にプレッシャーを与え(数的優位の状況にもなり)、最後の槙野のゴールにつなげた。

「あのようなシーンは自分自身、経験したことがなかったです。普段は一番後ろからゴールシーンを見ていますけれど、今回は目の前で得点を決められて、いつもと違う喜びがありました。とにかくこのゴールで次へ進めて、本当に良かったです」

 鈴木はそのように胸を張って、素直に喜んだ。自信を掴む“勝利”になったはずだ。

 準決勝の対戦相手はセレッソ大阪に決定。10月6日の第1戦がホーム、10日の第2戦がアウェーとなる。

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[取材・文:塚越始]

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