【浦和】退任決定のスコルジャ監督が記者会見、約半年の休養を経ての復帰検討。ホーム最終の福岡戦へ『3位死守』強調「優勝は逃したが、トップ3で終わるかどうかで大きな違いがある」
福岡戦に向けて記者会見で抱負を語った浦和のスコルジャ監督。(C)SAKANOWA
埼スタでの最後の指揮に。神戸戦で負傷した伊藤敦樹が間に合う可能性。
[J1 33節]浦和 – 福岡/2023年11月25日14:00/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が11月23日、オンラインによる記者会見に臨み2日後のアビスパ福岡戦に向けて抱負を語った。
指揮官は冒頭、このほど今季限りでの退任が発表されたことについて、「今シーズンが終わってから、私の中での優先順位を変えて、家族を優先したいと考えるようになりました。そのため母国に戻りたいと思っています」と報告して続けた。
「いい時間を過ごしていたので、難しい決断でした。浦和ではキャリアの中でも非常に重要な時間を過ごしています。非常に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、このシーズンを終えたあと、数か月は家族とともに過ごしたいと思っています。それが5か月、6か月なのかまだ分かりませんが、再び仕事をしたいとは思っています。将来的には、浦和との縁がもう一度あれば嬉しく思います」
「メディアの皆さんにも感謝を伝えたいです。皆さんのプロフェッショナリズム、職業理念は私にとっても初めてで素晴らしいものがありました。ハイスタンダードなものを提供していただき感謝しています」
そして福岡戦に向けて、「リーグ3位死守」を強調した。
「3位というポジションを死守したいです。リーグでトップ3で終わらせるのは重要なミッションです。福岡戦は重要な試合。最終的に6位で終われば失望するシーズンになります。(今季これまでの成績について)前進はできたと思います。昨年の勝点45は9月に越えられましたが、最終的にどのような順位でできるかを見ないといけません」
25日のホーム最終戦、ボランチの選手起用が一つポイントになる。岩尾憲が出場停止になる。ただ、直近のヴィッセル神戸戦で負傷した伊藤敦樹は間に合う可能性もあるという。
「憲が出られないのは確定しています。(伊藤)敦樹は出られるように準備していますが、どうなるか分かりません。福岡戦のボランチは特に切り替えのところで重要です。決勝とは戦い方を変えたいと思っています。アビスパのカウンターをしっかり抑えることがポイントになります」
「優勝は逃しましたが、トップ3で終わるかどうかでは大きな違いがあります。今季の運命を決定づける試合だと思っています」
そのように『リーグ3位』も重要であると、改めて強く訴えていた。
そして「浦和に求められること」について、次のように語った。
「リーグで優勝するのは最も難しい。浦和に求められるのは、安定して高いレベルを発揮し続けること。そのためにはホームゲームをより生かさなければいけません。ホームゲームは浦和にとって大きなアドバンテージであるべきだと思っています。安定したプレーができなければいけません。今季は下位からの取りこぼしが多かったです」
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またAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のアウェーでの浦項スティーラース戦でスコルジャ監督は退席処分を受けている。そのため指揮官にとって、この福岡戦が埼スタで指揮を執る最後の試合になるということだ。