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【浦和】引退撤回? 埼スタ有終弾ホセ・カンテが男泣き「何かの作戦と思われるかもしれないが…」

浦和のホセ・カンテ。(C)2023 Asian Football Confederation (AFC)

「しっかりとしたお父さんになるための今がタイミング」

[ACL GS5節] 浦和 2–1 武漢三鎮/2023年11月29日19:00/埼玉スタジアム

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)5節、J1リーグの浦和レッズがアレクサンダー・ショルツのPK弾とホセ・カンテのボレー決勝弾で、中国1部の武漢三鎮足球俱楽部に2-1の勝利を収めた。

 引き分けではGS敗退の決まる浦和だったが、90分、ホセ・カンテが右足の太腿トラップからの左足ボレーを突き刺す理不尽ゴールを奪取! GS突破へ最終6節に望みを残した。

 ホセ・カンテは試合後、「本当に引退するのですか?」とメディアから質問を受けると、次のように答えた。

「はい。何かの作戦と思われるかもしれませんが、数か月後、僕はおそらく友達と息子と一緒にゆっくり時間を過ごしています。(サポーターは引退撤回も期待しているが?)心の底から考えての決断です。何年も前から考えていました。もう(正式発表もして)考えを変えるタイミングではありません」

「もしかしたらあと3、4年ぐらいプレーできるかもしれません。ただ、しっかりとしたお父さんになるための、今が素晴らしいタイミングで、引退後、なりたかった理想像の自分になるにもいいタイミングです」

 このあと33歳のギニア代表FWは涙をこぼすと、この1年間付き添ってきたイゴール通訳ももらい泣き。埼玉スタジアムでの鮮やかな幕切れに、「これ以上にないものはなりました。このようなエンディングになるとは思ってもみませんでした」と喜びを嚙み締めた。

「1-0でリードしていれば、もう少し、落ち着いたゲームをできました。(投入された際)アレックス(シャルク)と『俺たちにとっては良い1-1だな。俺たちでゴールを決められるから』と話していました。(カンテらしい得点だったね)あらゆるシチュエーションで、あのようなゴールを決めてきました。とはいえあの瞬間、自分のほうにボールが飛んでくるとは思いませんでした。いつものように、いきなり急にゴールは生まれます。いいところでスペースができて、ボールもうまく跳ねてくれましたね」

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 勝点7に伸ばした浦和は決勝ラウンド進出へ、12月13日のアウェーでのハノイFC戦での勝利が必須に。そのうえで他グループの結果を待つことになる。 

 2023シーズンのホーム最終戦。埼スタでは心のこもった熱くて大きなホセ・カンテコールとチャントが響き渡った。

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