【鹿島2-1横浜FC】VARでピトゥカのスーパーゴール取り消し。歓喜のイエローカードは消えず

師岡柊生が2ゴールをもたらす活躍。一方、横浜FCはJ2降格が決定。

［J1 34節］鹿島 2-1 横浜FC/2023年12月3日14:03/県立カシマサッカースタジアム

　J1リーグ34節、鹿島アントラーズが鈴木優磨と松村優太のゴールで横浜FC戦に2-1の勝利を収めた。大量得点と17位柏レイソルの大量失点が残留条件だった横浜FCだが、1年でのJ2降格が決定した。

　立ち上がりからプレスのハマる鹿島がしっかり球際に厳しく行く姿勢を貫く。すると18分、日本代表の佐野海舟を起点にしたカウンターから師岡柊生がシュートを放ち、最後は鈴木が押し込んで先制に成功する。

　さらに41分、サイドの揺さぶりから再び師岡のクロスを、松村が決めて追加点を奪う。

　そして60分、鈴木のポストに当てたシュートの跳ね返りを、ディエゴ・ピトゥカが左足のスーパーミドル！ ホームチームに3点目かと思われた。

　ところが、オフサイドでは珍しい、VARを経てのOFRを実施。主審がビデオで確認し、鈴木のオフサイドでゴールは取り消された。シュートの威力から言って、鈴木がいてもいなくても決まっていたかと思われるが……ルール上はオフサイドを取らざるを得ないと言えるシチュエーションに。

　また歓喜したピトゥカは、21番のユニフォームを脱いで、サポーターに感謝を伝えていた。この行為に主審はイエローカードを提示していたが、そのカードは取り消されない。文字通りぬか喜びになってしまう。そのカードは取り消されないことを主審も、通訳を通じてチームと本人に伝えていた。

　得点は取り消され2-0のまま。ボランチのピトゥカのイエローカードは消えず……。雰囲気も最高に盛り上がっていたカシマスジタアムだが、ピッチ上の選手はもちろん、スタジアム全体のテンションがここで一気に下がってしまう。

　すると伊藤翔らが投入された横浜FCが反撃。カプリーニに一撃で1点差に。さらに鹿島ゴールに詰め寄る。明らかにスタジアム全体の空気が変わってしまった。

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　それでも辛うじて鹿島が2-1で逃げ切り、リーグ7試合ぶりの勝利を収めた。

　一方、横浜FCは1シーズンでのJ2降格が決まった。