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日本代表デビューした佐野海舟がピトゥカに感謝「鹿島の象徴。自分を引き出してくれた」

佐野海舟。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ボランチコンビを組み、それぞれが高め合う相乗効果を生み出す。「上手いなかであれだけ闘える選手はいません」

 J1リーグ鹿島アントラーズの佐野海舟が12月3日の今シーズン最終戦となったJ1リーグ34節の横浜FC戦のあとメディアの取材に応じ、激動のシーズンを振り返るとともに、今後への抱負などを語った。

 FC町田ゼルビアから加入1年目となった2023シーズン、4月の離脱期間を乗り越えてリーグ27試合に出場。11月の北中米ワールドカップ(W杯)2次予選のミャンマー代表戦で日本代表デビューも果たした。

 今季限りでの退団が決定的なディエゴ・ピトゥカとのボランチコンビは迫力があり、ボールを奪ったあとの推進力は凄まじかった。佐野はピトゥカとコンビを組んだこの1年について、次のように頷いて語った。

「ピトゥカはすごく上手い。しかも、上手いなかであれだけ闘える選手はいません。本当に鹿島を象徴する選手。ピトゥカと隣でずっと組ませてもらって、本当に成長できました。自分をより引き出してくれたと思っています」

 鹿島の2023シーズンのダイナモとなった二人。そのように22歳のボランチは互いを認め合い、互いに力を引き出し合ったブラジル人レフティへの感謝を惜しまなかった。

 そのなかで佐野自身も鹿島の中心としての自覚も強めていった。

「1試合に対する責任であり、懸ける思いはより強くなっています。(上手くいっている時だけではなく)逆に上手くいっていない時に、どのように自分が振る舞い、どのような変化をつけるかを考えるようになりました。チームの雰囲気が分かってきて、そのなかに自分も入り込んでいかないといけないし、自分の存在をチームにどのように還元するかが大事だと思います」

 そして2024シーズンへ。佐野は2年目のアントラーズでの戦いに向けて、次のように決意を示した。

「個人としても、チームとしても、やるべきことはたくさんあり、タイトルを獲るためにはやはり何かが足りなかった。足りなすぎた。(そのなかでプラスの面は?)確実に前進しているところはあると思うし、本当に最初の頃の練習ではビビッてやっていたけれど、今はそういったことはありません。もっと、いろんなところを前進させて、チームに還元していきたいです」

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 12月7日には、2024年元日に国立競技場で開催されるタイ代表戦に臨む日本代表メンバーの発表がある。佐野はさらにその先のアジアカップを含め招集されるか。さらなる躍進が期待されるシーズンになる。 

Posted by 塚越始

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