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パウレタがパリSG“後輩”エムバペに「要望」

パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

CL優勝の歴史を作るため、その力が必要だ。

 フランス1部パリ・サンジェルマンのOBである元ポルトガル代表FWペドロ・パウレタ(Pedro Pauleta)がこのほど、スペインメディア『マルカ』の取材に応じて、パリSGでプレーする“後輩”フランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)に、将来への要望を口にした。

 ポルトガル代表で47ゴールを決めるなどレジェンドの一人であるパウレタは現在、ポルトガルサッカー連盟(FPF)のナショナルチームダイレクターを務めている。2003年から2008年までパリSGでプレーしている元ストライカーは、「ムバッペのような選手が去るようになれば残念なこと。彼は世界最高の選手の一人で、若く素晴らしい資質を持っている。私はパリ・サンジェルマンのファンとして、彼に残ってほしいと思っている」と、パリ残留を希望した。

 悲願であるパリSGのUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝のためには、エムバペの力が必要であり、その瞬間に彼がいるのが必然だと主張する。

「チャンピオンズリーグで優勝するにはプレッシャーが懸かる。今シーズンはチームの作り方を少し変えたし、マンチェスター・シティのように、思いがけず優勝のチャンスはやって来るものだ。いずれにせよレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンのようなプレッシャーはない。振り返ればチェルシーにも同じことが起こった。彼らは何年も挑戦し優勝しているんだ」

 ただ、そこまで競争力が高くないリーグにいるのは苦痛ではないか。その問いに、パウレタは答える。

「(PSGは)チャンピオンズリーグでは常に準々決勝、準決勝に進むことができる力がある。状況は変わりつつある。以前にはパリ・サンジェルマンにはユースのトレーニングセンターがなかったが、今は拠点ができている」

 パリSGは着々と世界の強豪に食い込んできている。だからこそ、エムバペには牽引し、歴史を作ってほしいと期待している。

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 今季でパリSGと契約満了を迎えるエムバペは、フリーエージェントとなってレアル・マドリードに加入することが確実と言われてきた。しかし主要ポジションの重なるヴィニシウスの長期契約更新、エムバペのあまりに高額なサラリーなどがネックになり、雲行きが怪しくなりつつあると報じられる。一方、イングランド・プレミアリーグのリバプールFC、アーセナルFCが獲得へ興味を示しているとされる。さらには、パリSG残留の選択肢もまだ残っているとも言われる。