澤穂希さんが明かした「PKのトラウマ」。なでしこジャパン優勝、2011年女子W杯決勝で蹴らなかった理由とは?
JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」のトークイベントに登場した澤穂希さん。(C)JFA
アメリカから痺れる同点ゴールを決めたエースは――。
サッカーとの新たな接点を生み出すJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」が12月23日、東京都文京区の「東京ドームシティ」内にオープンする。開業2日前の21日、施設がメディアに先行公開された。そのなかで元日本代表の槙野智章さん、稲本潤一さん、鈴木隆行さん、澤穂希さん、岩渕真奈さん、長野風花と、元日本代表・現役/元日本女子代表(なでしこジャパン)によるトークイベントが行われた。
1月に日本代表が臨むカタール・アジアカップのグループステージ3試合は、パブリックビューイングが実施される。今後は様々なイベントなども実施予定だ。そこで参加者に「『blue-ing!』でやってみたいことは?」という質問が出された。岩渕さんは「DISCOVERY」ゾーンにある「巨大スクリーンでeスポーツをやってみたい」。鈴木さんは「『VIRTUAL FIELD』を使って子供をトレーニングさせたい」など、さっそくいろいろな案が出されていた。
すると2011年の女子日本代表のドイツ・ワールドカップ優勝メンバーである澤さんは「PK対決」と答えたのだ。
言われてみれば、あまりPKのイメージがない日本女子サッカー界のレジェンドだが……。澤さんは「2006年のアジア大会でPKを外してしまい、それがトラウマになっていました。それから蹴ったことがないんです」と明かした。2006年アジア大会の北朝鮮との決勝、澤さんが一人目のキッカーを務めたものの相手GKにセーブされてしまった。結局2-4で落とし、日本はタイトルを逃した。
2011年の女子W杯決勝のアメリカ戦では、延長戦後半の土壇場にコーナーキックから痺れる同点ゴールを決めた『10番』澤さんだが、そのあとのPK戦ではキッカーとして登場しなかった。当時の佐々木則夫監督は澤さんを4番目のキッカーに考えていたものの本人から難色を示されたので10人目に決め、強心臓である熊谷紗希を指名したとその後舞台裏を明かしている。
関連&注目記事>>【鹿島】吉岡宗重FD「成長したポポヴィッチを見てもらいたい」。大分時代から知る監督招へいの背景を語る
澤さんとのPK対決――。その後女子バロンドールを獲得した日本のエース澤さんだが、アジア大会から17年が経ち、PKを“楽しみたい”気持ちが高まっているようだ。