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横山知伸氏が38歳で急逝、脳腫瘍を再発。大宮U-18コーチ、現役時代は大宮、札幌、川崎、C大阪、熊本、岐阜でプレー

横山知伸コーチ。(C)OMIYA ARDIJA

佐野社長「2016シーズンの『J1最高順位』は彼の活躍なくては成し得なかった」

 J3リーグの大宮アルディージャは1月11日、大宮U-18の横山知伸フィジカルコーチ兼コーチが1月4日に逝去されたと発表した。38歳だった。クラブは「ご逝去の報に接し、大宮アルディージャ一同、大きな驚きと深い悲しみに暮れております。故人の生前の功績を偲ぶとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします」と哀悼の意を表している。葬儀は家族葬にて執り行われた。遺族の意向により訃報の連絡は葬儀後となった。ご供花、ご香典、ご弔問などは固く辞退している。また大宮は「お別れの会」を執り行う予定だ。

 大宮の佐野秀彦社長は次のようにコメントを発表している。

「大宮アルディージャは、とても大切なかけがえのない仲間を亡くしました。突然の訃報に接し、信じられない気持ちでおり、悲しみにたえません。

 今夏、脳腫瘍再発の診断を受けてから、必ずピッチに戻るという強い意志のもと、懸命に治療、リハビリに励んでまいりましたが、残念ながら帰らぬ人となり、無念でなりません。

 トップチームの選手としてともに戦った2014-2016シーズンは、強固なディフェンス力と確かな技術、そして空中戦の強さを武器に、チームを多くの勝利に導く活躍をしてくれました。2015シーズンの『J2優勝 J1昇格』、2016シーズンの『J1最高順位』は彼の活躍なくては成し得なかったことでありました。

 ピッチを離れても持ち前の明るいキャラクターと細やかな気遣い、類稀なるコミュニケーション力でチームを、そしてクラブを明るく照らし続けてくれました。 2018年末に脳腫瘍を発症した際には、『必ず選手としてピッチに戻る』という強い意志を持って治療に向き合い、プロサッカー選手としてJリーグの舞台に戻ってきた姿は、我々をはじめ多くの方々に勇気と感動を届けてくれました。

 2019年2月9日、NACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャサポーターがいち早く闘病中の横山選手へ送ってくれた励ましのチャント、そしてコールが彼の挑戦を後押ししてくれたと思っております。

 2023シーズン、トップチームのフィジカルコーチとして7シーズンぶりにクラブへ戻ってきてからも、自身を成長させてくれたサッカー界へ恩返しすべく、これまでの経験をもとに選手の成長、チームの成長のために全てを大宮アルディージャへ費やしてくれました。

 未来に向かい、ともに成長を続けていく仲間との早すぎる別れは、残念でなりません。

 クラブスタッフ一同、横山コーチの常に高みを目指し挑戦し続ける勇姿を心に刻み、意思を引き継ぎ精進してまいります。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

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▼PROFILE
横山 知伸
Tomonobu YOKOYAMA

現役時代の横山知伸氏。(C)OMIYA ARDIJA

生年月日:1985年3月18日
■出身地:東京都
■選手歴:川崎フロンターレ ― セレッソ大阪 ― 大宮アルディージャ ― 北海道コンサドーレ札幌 ― ロアッソ熊本 ― FC岐阜
■指導歴:北海道コンサドーレ札幌アカデミーフィジカルコーチ ― 大宮アルディージャフィジカルコーチ

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