【鹿島】柴崎岳が新キャプテンに決定!「空き番にしたくなかった」『背番号10』決断の経緯も明かす
柴崎岳。写真:竹田桃子/(C)Momoko TAKEDA
「新時代の子たちにつけてほしいとも思いました。今年32歳になる選手がつけるのはどうかと自問自答しました」
J1リーグ鹿島アントラーズの2024シーズンの新体制発表会が1月21日、鹿嶋勤労文化会館でサポーターのソシオ会員を招いて開催され、新加入やレンタルバックした選手が決意を示した。そのなかで今季のキャプテンに、10番を背負う柴崎岳が就任することが発表された。今年32歳になる柴崎だが、プロになってチームキャプテンを務めるのは初めてになるそうだ。
ナンバー10の入った新ユニフォーム姿で登壇した柴崎は、キャプテン就任ついて、吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)を通じて、ポポヴィッチ新監督からやってほしいと話があったという。鹿島の司令塔は「分かりました。引き受けさせてください」と即答したそうだ。そして鈴木優磨と植田直通が副キャプテンに就くことになった。
柴崎は「僕にも一長一短があり、優磨や直通に補ってもらい、聖真をはじめ経験豊富な選手の力も必要です。一人だけではなく全員で一つにまとまり戦っていきたいです」と決意を示した。
また、ポポヴィッチ監督とスタートした新体制について次のように語る。
「明確にこうしてほしいというプレーを選手に忖度なく伝えてくれるので、こういうプレーがいい、ダメだと分かり、それは良いことです。来週からキャンプが始まるので、ギアを上げて、プレシーズンマッチをこなして良い準備をしたいです」
そして2016年以来となる「10番」をつけることになった経緯について、柴崎は明かした。
当初新シーズンのスカッドが報告されると「10番」が空いていたという。そこで「新シーズンを迎えるにあたり、10番が空くのはどうかなと思いました」と考えた一方、「新時代の子たちにつけてほしいとも思いました。今年32歳になる選手がつけるのはどうかと自問自答しました」と逡巡したそうだ。
「ただ、空き番にするのはダメだと思い、できればつけさせてほしいと吉岡FDに伝えました」
こうして8年ぶりとなる柴崎の”10番復活”が決定したそうだ。
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キャプテン、選手会長、10番……「盛りだくさんですね」と柴崎はひと言。「でも、その覚悟をもって僕は鹿島に戻ってきました」と静かに熱く、決意を込めていた。