バルセロナ退任発表のチャビ監督、CL制覇しても「去る」。「しばらく休息が必要」
バルセロナのチャビ監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「クラブにダイナミズムを与え、状況を変える時」
スペイン1部FCバルセロナは日本時間1月28日、今シーズン限りでチャビ(Xavier Hernández Creus)監督が退任すると発表した。ビジャレアルCF戦で敗れた試合後の記者会見で宣言した。すでにクラブ幹部にも伝えた。
現在バルサはリーグ3位。首位レアル・マドリードとは10ポイント差をつけられている。一方、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)はノックアウトステージに進んでいる。もしもCLを制した場合も「決断は変わらない」とチャビ監督は強調している。
そして決断の理由について、公式サイトで「私は問題になりたくない。バルサにとって解決策になりたいし、2年前にはそうなれました。(チームの)方向転換が必要」と感じ、身を引くと決めたという。自身も「しばらく休息が必要」と、凄まじいハードなスケジュールを2年以上こなし、様々な消耗をしていると実感してきたようだ。
バルセロナでも現役時代を過ごした指揮官は自身を「クレである(バルセロナのファンの愛称)」と語り、「クラブにダイナミズムを与え、状況を変える時」と感じたそうだ。スーパースターであるリオネル・メッシが退団したなか、昨季はラ・リーガ制覇に導き、バルサの価値を改めて高めた。ただし、今季はなかなかインパクトを残せずに苦戦を強いられてきた。
それでもこの発表を機に、「あと4か月、リーガで優勝することは可能だと思っています」と逆襲を誓っている。
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昨夏にはアンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸退団を前に来日し、神戸との親善試合も実現した。チャビ監督が次はどのような形で現場に戻り、そして日本に来るのか……。楽しみに待ちたい。