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【町田1-1G大阪】なぜダワンへの“足踏み”は見逃されたのか? ガンバ不運、VARが介入できるのは…

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

宇佐美貴史が痺れる直接フリーフック弾。

[J1 1節]町田 1-1 大阪/2024年2月24日15:00/町田GIONスタジアム

 J1リーグ2024シーズンの開幕1節、FC町田ゼルビア対ガンバ大阪の一戦、町田が鈴木準弥のPKで記念すべきJ1初ゴールを記録した。一方、G大阪のキャプテン宇佐美貴史が途中出場から84分に痺れる直接フリーキック弾を突き刺して、1-1で引き分けた。

 町田のPK獲得のシーンだが、直前のプレーでG大阪のダワンが足を傷めたとして倒れるなか、岸本武流が持ち出そうして、林幸太郎にボールを奪われたところから逆襲を食らう。そこから町田は平川悠のスルーパスから、ナ・サンホがクロスを放つ。

 このボールが中谷進之介の腕に当たり、VARの介入を経て、清水勇人主審が映像をチェックするOFRで確認。ハンドのファウルで、町田にPKが与えられた。

 このキックを鈴木が決めて、町田に先制点をもたらした。

 VTRで見ると、ダワンが倒れた場面だが、林の足がダワンの足をスパイクの上から踏んでいることが分かる。しかし、そのこぼれたボールは味方である岸本が拾って、プレーを続行。そこから攻め上がろうとした際、ボールを奪われている。

 VARが介入できるのは、競技規則により、得点に関わる場面(今回であればPK獲得)の攻撃フェーズが切り替わった時点、APP(アタッキング・ポゼッション・フェイズ)からである。

 つまり、このシーンであれば、VARが介入できるのは、林が岸本からボールを奪った時点からになるのだ。

 もしも、ダワンが倒れた際、町田がボールを拾って攻守が切り替わっていたら、このシーンからVARが介入していたことになる。そこでVARのチェックを経て、主審が林のダワンへのファウルがあったと判定していた可能性は十分あった。

 それだけにG大阪としては、不運な面はあったと言えた。一方、自身の判断でボールを追うのを止めた岸本の判断も、決して褒められるものではなかった。

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 試合は町田の仙頭啓矢が2枚目のイエローカードを受けて60分で退場処分に。すると途中出場したG大阪の宇佐美貴史が84分に直接フリーキック弾を決めて、追い付いてみせた。

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