【浦和】味方を信じて! 佐藤寿人氏がサンタナへ指摘「待ち受けられれば…」
チアゴ・サンタナ。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
2試合ノーゴールで途中交代に。1-1のドローに終わる。
[J1 2節] 浦和 1–1 東京V/2024年3月3日16:00/埼玉スタジアム
J1リーグ2節、浦和レッズ-東京ヴェルディ戦は、木村勇大の反転ボレー、アレクサンダー・ショルツのPK弾で、1-1のドローに終わった。両チームともに今季最初の”1ポイント=勝点1“を獲得した。
開幕のサンフレッチェ広島戦(●0-2)からスタメンを変更せずスタートさせた浦和だが、序盤はアグレッシブに立ち向かって行く。そして狙っていた高い位置でも起点を作り出せていた。
しかし東京Vの高い位置からのプレスを浴びていると、徐々にライン間が空いてしまう。そして攻撃も単発になっていってしまう。すると42分、コーナーキックの流れから、木村に振り向きざまのボレーを決められてしまった。
この試合の38分、浦和はコーナーキックの流れから、渡邊凌磨がクロスを放ってビッグチャンスになりかけたシーンがあった。
渡邊のキックのターゲットはファーサイドで攻め残っていたマリウス・ホイブラーテンだった。ところがセンターフォワードのチアゴ・サンタナは一緒にボールを追って競り合い、マリウスが空中戦で勝ってボールを落としたものの、そのセカンドボールの落下点に浦和の選手は誰もいなかった。
サンタナの意欲は伝えるものの、マリウスが競り勝つことに懸けて中央でスタンバイしていれば……という場面になってしまった。DAZNで解説を務めた元日本代表の佐藤寿人氏も、なんでもやろうとしてしまっていたサンタナのプレーを次のように指摘していた。
「いい形でしたけれど、折り返しのところで……。(松木安太郎氏から「重なっちゃったね」と言われ)そうですね、一人が競って、一人がそれを待ち受ける形ができれば、フィニッシュまで行けていました。大外をサンタナが任せられれば。いい形でホイブラーテンは折り返せましたからね」
サンタナがセカンドボールのために準備できていれば……。2年前のJ1リーグ得点王であるそのストライカーの嗅覚がより発揮されていたのではないか。そのように、もったいなさを佐藤氏は指摘していた。また松木氏は「2人ともね、高さに自信があるからね」とかばっていた。
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0-1で迎えた61分、ペア=マティアス・ヘグモ監督は3人同時交代を敢行。サンタナは興梠慎三と交代。大畑歩夢へのファウルで得たPKをショルツが決めて、今季チーム初ゴールを記録。結局、試合はそのまま1-1で引き分けた。