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【WEリーグ】マイナビ仙台3人の選手登録問題、今季育成&特別指定でプレー→トップ登録に切り替え

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「WEリーグとして、当該チームに強い警告と厳重注意」。むしろ協会内やリーグの対応の問題では…。

 WEリーグは3月27日、「マイナビ仙台レディースの選手登録手続きに関する一部報道について」と題して、髙田春奈チェアの署名でこの件に関するプレスリリースを発表した。

 日本サッカー協会(JFA)の規定に伴い、WEリーグの2023-24シーズンの第2登録ウインドー(冬の移籍マーケット)は2024年1月19日(金)から2月16日(金)と設定されていた。

 WEリーグによると、登録ウインドー期間に付随する日本サッカー協会への選手登録申請締切は、2月14日(水)正午までだったという。全選手の登録は、規則が定める例外を除き、原則としてこの期日までに行う必要があった。

 3選手はマイナビ仙台の選手として、すでに「育成組織トップ可」選手、または「特別指定」選手として2023-24シーズンの公式試合の出場が認められていた。このほどマイナビ仙台への正式加入に伴い、同チームへの正式な登録の切り替えが必要だった。

 このような「育成組織トップ可」や「特別指定」選手からの正式な登録への切り替えについて、「本来、登録手続きは期限内に行う必要があった」。正式な登録の切り替え作業が漏れていることが、日本サッカー協会が定める登録申請締切日後である2月15日午後に発覚。通常の登録とは状況が異なり、すでに「育成組織トップ可」「特別指定」選手として同チームに所属しプレーしていた選手らの正式登録への以降であり、登録ウインドーの最終日である2月16日(金)までに同チームからの必要な手続きがなされたため、日本サッカー協会と協議の上、WEリーグとして3人のトップ所属としての選手登録が認められたということだ。

 高田チェアは次のようにも説明している。

「この前提として、WEリーグとして、当該チームに強い警告と厳重注意を与えたうえで、競技会の公平性や透明なリーグ運営の観点からリーグとしての説明責任を果たすべく、この扱いについて実行委員会や理事会等の各種会議において各チームに報告、説明したものとなります。

 今般、この措置についての報道が複数なされ、詳細の説明が必要だと考え、今回の発表に至りました。 多くの方にご心配をおかけしたことをお詫びいたします。 日本の女子サッカーのさらなる発展のために、選手、クラブ、サポーター、多くのステークホルダーの皆様と共に、よりよいリーグ運営を目指してまいります。引き続き、ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」

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 リーグからチームへの懲罰がより厳格化されかねず、マイナビ仙台への「強い警告」「厳重注意」が果たして必要であったかは疑問も残る(問われるとすれば、協会内やリーグでは? チームはそのままプレーさせることもできた)。むしろ、規定に記されているためある程度認知されていたものの、登録ウインドーの2日前の正午が“本来の移籍デッドラインデー”であることがアナウンスされた。そのあたり日本独自のシステムのほうが、WEリーグ、Jリーグからファンやサポーターへの説明が必要かもしれない。

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