【柏 1-0 浦和】犬飼智也が静かに燃えた古巣との初対決「自分の良さや『できるんだ』というところを、浦和のサポーター、一緒にいた選手や強化部の方たちに見せたいと思ってプレーしました」
犬飼智也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
大ケガから復活。センターバックとしてフル出場、昨年9月以来のホームでの勝利を支える。
[J1 8節] 柏 1-0 浦和/2024年4月12日19:00/三協フロンテア柏スタジアム
J1リーグ8節、金曜日のナイターに組まれた一戦は柏レイソルが木下康介のゴールを守り切り、浦和レッズに1-0の無失点勝利を収めた。柏のホームでの勝利は実に9月2日の横浜F・マリノス戦(〇2-0)以来。
犬飼智也は昨季途中までプレーした古巣との対決で、センターバックとしてフル出場。レイソルの『13番』は「(柏の)前線の選手がアプローチしてくれたので、後ろの選手としてはコンパクトな守備が上手くできました」と、チームとしての連動した守備が機能したことを喜んだ。
ホームでの久々の勝利、しかも浦和からの勝点3獲得に、「ホームで久しぶりに勝てて良かったと思いますし、個人的にも、古巣に勝つのはひと味違う気持ち良さがありました」と喜びを噛み締めた。
「(浦和とは初対決だったが?)絶対に勝ちたかったので、自然と気合いが入りました。プレーは落ち着いて、いつも通りに後ろから声をかけ続け、コンパクトな守備をするように意識しました。自分の仕事を90分間、やり続けることができました」
そして、そのリハビリ期間を支えてきた浦和への感謝も忘れていなかった。ただ、この試合へは、並々ならぬより強い覚悟を持って臨んでいた。
「ケガのため(加えてコロナ禍もあり)浦和サポーターの前でピッチに立てなかったので、自分の良さや『できるんだ』というところを……サポーターを含め、一緒だった(浦和の)選手たちや強化部の方たちに見せてやろうと思ってプレーしました」
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犬飼はそのようにこの1勝に込めた思いを語った。浦和はこのレイソルカラーの厚い壁を突破することが、8月7日のホームゲームでの宿題にもなる。
取材協力:佐藤亮太