これでは優勝できない!? 試合中に観客帰宅。アーセナルがアストン・ヴィラに痛恨の1敗、冨安健洋は途中出場
アストン・ヴィラのイタリア代表ザニオーロと競り合うアーセナルの冨安健洋(左)。(Photo by Mike Hewitt/Getty Images)
84分から3分間で2失点、超満員だったスタンドがたちまち空席だらけに。
[プレミアリーグ 33節] アーセナル 0-2 アストン・ヴィラ/2024年4月15日0:30(現地16:30)/アンフィールド
イングランド・プレミアリーグ33節、前節まで首位だったアーセナルFCが4位のアストン・ヴィラFCに0-2の敗戦を喫した。アーセナルの日本代表DF冨安健洋は67分から途中出場したが、失点には関与していないが、そのあと2点を奪われた。アーセナルは元指揮官であるウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラに今季2敗と痛恨の”ダブル”。2ポイント差でマンチェスター・シティに首位の座を譲った。
アーセナルが試合の主導権を握ったものの、クロスバーを叩くなどゴールを決め切れない。ミケル・アルテタ監督は試合終盤に冨安をはじめ4人を入れ替えて勝負に出たが、自陣最終ライン前に人垣ができてしまって狙っていた前線からの厚みを作れず、84分、その背後を突かれたあと、レオン・ベイリーに失点。さらに87分にもカウンターからオリー・ワトキンスにも決められて、0-2で敗れた。
超満員だったエミレーツスタジアムだが、1失点したあと、少しずつ客席を離れる人が出始め、2失点目を喫すると一気に観客が帰宅を開始。アディショナルタイムは「8分」と、1点返せば何かが起きる――という可能性は十分あったが、そのような雰囲気にはならなかった。ガナーズの選手たちはむしろ空席が目立つなか、明らかに焦りながら試合を続けた。
昨季も首位に立ちながら4月から急下降したアーセナルだが、今シーズンは冨安(昨季勝負どころで負傷離脱)らも調子を上げてくるなどプレミアリーグ制覇へ、シーズン終盤のプラス材料もある。ただ世界一と言えるこのエミレーツスタジアムの生み出す雰囲気は、確実に選手の士気に影響を及ぼすだけに、”あきらめる”人がこれだけ多いと……20シーズンぶりの優勝は難しいか!?
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33節はマンチェスター・シティが橋岡大樹の所属するルートン・タウンFCに5-1で勝利を収め勝点73に伸ばして1位に立った。アーセナルFCは2ポイント差の2位、同じくホームで敗れた遠藤航の所属するリバプールFCは同勝点で得失点差により3位。