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「バイエルンの監督になるの?」ジダンが正直に答える…

ジネディーヌ・ジダン氏。 (Photo by Hector Vivas/Getty Images)

ラングニックに断られ、デ・ゼルビは残留宣言。

 現在フリーとなっている元フランス代表で前スペイン1部レアル・マドリード監督のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏は、果たして現場復帰を果たすのだろうか。そしてなかなか後任が決まらずにいるドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンがリストアップしていると言われるなか、ジダン氏が、その昨季までブンデスリーガ11連覇を達成したドイツの元無敵王者からの関心に”注目”のコメントをした。

 バイエル・レバークーゼンに独走を許したバイエルンはトーマス・トゥヘル監督の2023-24シーズンでの退任を発表。しかし後任監督がなかなか決まらず、レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督は早々に続投を決断。さらに現オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督と交渉したものの不調に終わった。また、日本代表FW三笘薫が所属するブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCのロベルト・デ・ゼルビも候補に挙がったが、本人はプレミアリーグで指揮をとり続けたいと公言している。

 先月の段階で、スペインメディア『マルカ』はバイエルンがジダン氏の仲介人と接触を取ったと報道。『スカイ』はこの報道を否定したが、ドイツ専門誌『キッカー』はラングニック監督とともに、ジダン氏が「候補者として挙がっている」と伝えた。さらにフランス有力紙『レキップ』も「バイエルンはラングニックとジダンに絞った」とレポートしていた。

 エックス(旧ツイッター)のフォロワー数2038万人を超えた移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ(@FabrizioRomano)氏が5月6日、『スカイ』ドイツ版で、ジダン氏が取材に応じた際のコメントを引用して伝えている。

「将来バイエルン・ミュンヘンの監督になりたいですか?」

 その直球の質問に対し、ジダン氏はこう答えた。

「いいえ、私はゲームを見に行きます。レアル・マドリードが勝つことを願っています」

 現在フリーであるジダン氏はそのように、自身の”拠り所”であるレアル・マドリードへの特別な想いとともに語っている。やんわり否定しているようだが、バイエルンにも配慮し、少しだけ含みを持たせているのもまたスーパースターのジダンらしいと言えるか。

 レアル・マドリードは日本時間5月9日4時からCL準決勝、バイエルンとの第2戦をホームのサンチャゴ・ベルナベウで迎える。第1戦は2-2で引き分けている。

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 ジダン氏は2020-21シーズンまでレアル・マドリードの二次政権で指揮を執り、充電期間に突入。フランス代表監督のポストを狙っていたが、母国のカタール・ワールドカップ(W杯)準優勝により、ディディエ・デシャン監督が北中米W杯のある2026年6月まで契約を延長していた。重圧は相当だが、レアル・マドリードへの来季以降の復帰が”王道”だろうか。

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