【移籍】トッテナムが久保建英の獲得へ「5000万ユーロで交渉」。ポステコグルー監督のもと横浜FM時代にプレー
久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「戦術的な選択肢を増やすため、久保の獲得を狙っている」
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが2024-25シーズンに向けた夏の移籍マーケットで、スペイン1部レアル・ソシエダに所属するサッカー日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)の獲得を検討しているという。ソシエダの契約解除金(移籍金)は6000万ユーロ(約101億円)に設定されていると言われるが、スパーズは5000万ユーロ(約84億円)で交渉を進めたいと考えている。
6月4日で23歳になるレフティは今季これまでリーグ28試合・7得点・3アシスト、初挑戦となったUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)ではノックアウトステージ進出も果たし8試合・1アシストを記録した。ただ今年に入りまだ1ゴールしか挙げられず、現地13日に行われたFCバルセロナ戦でもベンチスタートで70分からの途中出場となった。
そんななか『Fichajes』は5月14日、「クボをレアル・ソシエダから引き抜く5000万のオファー」と題したレポートを掲載した。トッテナム・ホットスパーは、アンジェ・ポステコグルー監督が新シーズンに向けて選手の入れ替えを明言し、特に攻撃陣の強化がテーマとなっている。
指揮官の志向にあった選手が求められており、「スパーズはレアル・ソシエダに5000万ユーロという魅力的な額を提示し、この技巧派MFを獲得しようとしている。ポステコグルー監督のもと、戦術的な選択肢を増やすため、久保の獲得を狙っている」と伝えている。また、レアル・ソシエダが設定する移籍金6000万ユーロより低い5000万ユーロで交渉に臨みたいそうだ。
何より久保はFC東京から横浜F・マリノスにレンタルされていた2019シーズン、ポステコグルー監督のもとJ1リーグでコンスタントにプレーする機会を得て、その後のステップアップにつなげている。当時から貫かれている”ボス”アンジェが理想とする、よりダイレクトにゴールへと襲い掛かるスタイルを理解する一人である。
同メディアの記事の内容では具体性を欠き、あくまで噂の領域を脱せずにいる。ただ、そういった両者の接点、移籍情報に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏の「(スパーズは)攻撃的な選手2人を狙っている」という情報からも、これまで噂のあった中では現実味があるか。
もちろん、今年に入ってからのパフォーマンスは気になるところである。過去にもあったように、ポステコグルー監督が評価していても、クラブが”ゴーサイン”を出さないこともあり得る。
これまでリバプールFC、アーセナルFC、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンも久保をリストアップしていると報じられてきた。一方、久保はレアル・ソシエダと2029年6月まで契約を更新したばかり。レアル・マドリードにも”優先交渉権”があり、スペインでの戦いを優先させたいとも言われる。
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キリアン・エムバペのパリSG退団とレアル・マドリードへの移籍(決定的と言われる)により、久保の主戦場とするウイングはこの夏、大変動が起きるのは間違いない。久保のプレミアリーグ挑戦、確かに見ていたいが――。