【鹿島】ルーキーで4得点のSB濃野公人、キャプテン柴崎岳の復帰に「さらに強い団結力が生まれる」。日本代表への大抜擢はあるか!?
鹿島の濃野公人.。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
札幌戦へサイドバックのプレスを鍵に挙げる。「逆サイドの(安西)幸輝くんとともに、しっかり相手をはがして前進できているのはチームとしてプラスに」
[J1 16節] 札幌 – 鹿島/2024年5月25日14:00/札幌ドーム
J1リーグ鹿島アントラーズの濃野公人が5月23日、オンラインの取材に応じて、2日後のアウェーでの16節・北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。
ルーキーの濃野にとって、札幌とは初対戦になる。前節のヴィッセル神戸戦で決勝弾を決めたルーキーのサイドバックは、「自分たちの良さをどんどん出すことが大事になると思います。やるべきことをしっかり整理して臨めば、勝点3を取れると思います」と気合いを入れる。
中2日で組まれるアウェーの連戦という過密日程で、濃野はルヴァンカップのFC町田ゼルビア戦の遠征をパス。このリーグ戦の札幌戦に集中する。
「(広島戦、神戸戦と)逆サイドの(安西)幸輝くんも、自分のところでも、しっかり相手をはがして前進できているのはチームとしてプラスに思います。それができると相手のラインを押し下げ、厚みのある攻撃につながったと思います。前からハメて来きたり、どんどんプレスに来たりする相手には、サイドバックが大事になり、そこは良いイメージを持って試合に入っていきたいです」
そして神戸戦に続くゴールも期待されるところだが――。
「ディフェンダーなので、まず失点ゼロにしっかりこだわって試合に入り、得点やアシストという目に見えるところでチームに貢献できるように、そこは積極的に狙っていきたいです」
そのように勝利に貢献するという一点に、濃野は集中していた。
また、前日の0-2で敗れたルヴァンカップ3回戦の町田戦を客観的に見た感想について、次のようにも語った。
「90分を通して町田さんのハイプレスやブロックを組まれた時の粘り強い守備をなかなかこじ開けられず、Jリーグの試合と比べて、背後の動き出しやそこに合わせるパスが少なく、相手のラインを割って行く動きとそこへのロングボールが少なく、各駅停車のパスが増え、町田さんの強みである球際で押し込まれ、そこでショートカウンターを受けるシーンが多かったのかなと思います。
チームとしてはワンタッチでつないだあとの背後への動きが、今のアントラーズの強みだと思います。そこが相手の嫌がるポイントで、昨日はそういったシーンが少なかったのかなという印象はありました」
そういったなか、ケガから復帰した柴崎岳の今季初出場は朗報となった。鹿島のレジェンドとの”競演”、濃野も楽しみにしていた。
「練習を一緒にやっていてレベルが違うなと実感することがとても多くあります。目で見て感じるものも、ものすごくあります。チームとしても、キャプテンが帰ってきたことで、さらに強い団結力が生まれると思います。チームとしても、岳君がボールを持った時に積極的に動き出すことで、面白いサッカーになっていくと思います。そこは意識的に取り組んでいきたいです」
そのように今シーズン級躍進を遂げる濃野は、柴崎が加わることでの相乗効果にも期待を寄せていた。
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また5月24日には北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の6月シリーズに臨む日本代表のメンバー発表がある。今回はすでに9月からのアジア最終予選(3次予選)進出が決まっていて、新戦力の発掘など突き上げがテーマの2試合になる。森保一監督のもと、まだ気が早いかもしれないが……タイミング的には、大抜擢もあるだろうか。期待したい!