イチロー、“カズ”三浦知良の試合観戦のため「予告ホームラン有言実行」。斉藤和巳との対戦、仰木監督と交わしたエピソードを明かす
三浦知良(左)とイチロー(右)。(C)Jed Jacobsohn /Allsport Getty images・ 早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「すごく覚えています。エピソードとセットで」。ユーチューブ『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』にて。
プロ野球メジャーリーグのシアトル・マリナーズやニューヨーク・ヤンキース、NPBのオリックス・ブルーウェーブ(現バファローズ)などで活躍したイチローが5月28日、ユーチューブ『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』の「イチローが監督・コーチから選出!2024TSイチローセレクション選手発表パ・リーグ編 【プロスピA】」に出演。パシフィック・リーグの各チームの監督、コーチなどを務めるレジェンドの中から一人ずつを選出していった。
そのなかでソフトバンク・ホークスから、斉藤和巳投手コーチを選んだ。現役時代2003年に20勝を達成するなど二度の最多勝を記録したスーパーエース。イチローはまだ若かった頃の斉藤との対戦で、興味深いエピソードを明かした。
イチローは斉藤との対戦は公式戦3回とオープン戦1回で、4打数4安打。そのうち1本がオープン戦でのホームランだった。
まだ斉藤がプロになって間もなかった(3年間は未勝利)。そしてイチローによると開幕前のオープン戦は、北九州で行われたという。ただイチローは、同じくサッカー界のヒーローだった三浦知良を応援するためスタジアムに向かいたかったという。そこで仰木彬監督に相談したところ、「ホームランを打ったらいいぞ(試合中だが早退OK)」と許可を得たそうだ。
すると時代の寵児となっていたプロ野球界のスーパースターは約束通り、いきなりホームラン。その相手が若き斉藤だった。
もちろん、オープン戦だったからこその特別措置でもあった。イチローはこう明かしている。
「カズさん(三浦知良)が来るサッカーの試合があったんです。そこで仰木監督に『今日カズさんが来ていて、試合を見に行きたいんです』と言ったんです。(そんなのいいんですか?)仰木監督はそういう話ができる方でした。監督もそういうノリが分かる人だから、『じゃあ、ホームランを打ったら行かしたるわ』という、その打席だったんです。
だから、すごく覚えています。そのエピソードとセットで。実際ホームランを打って、即行でサッカーを見に行きましたから(※編集グループ注:動画内ではJリーグの試合だったのでは? という話だが、おそらく1998年3月4日、横浜国際(現・日産スタジアム)で開催されたダイナスティカップ日本代表-香港選抜戦か)」
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そのようにイチローは回顧。練習試合(オープン戦含む)で、サッカー観戦に行くため仰木監督に条件付きで直訴したケースは二回あったそうだ。