【鹿島】ポポヴィッチ監督「前半で5人替えられるのであれば替えたかった」。新潟に内容で圧倒され、勝点1をポジティブに捉える
鹿島のポポヴィッチ監督。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「我々がピッチの上で見せたのはプレッシングと呼べるものではありませんでした」
[J1 18節] 鹿島 1–1 新潟/2024年6月16日18:00/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ18節、鹿島アントラーズは藤井智也が50分に同点ゴールを決めたが勝ち越しには至らず、アルビレックス新潟と1-1で引き分けた。
ランコ・ポポヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「この試合で勝点1を取れたことは、悪くなかったと思います。ただ、我々の良かったことはそこだけで、内容は全て相手に上回られました。我々がピッチの上で見せたのはプレッシングと呼べるものではありませんでした」と、悪い内容だったと受け止め、そのなかで1ポイント上積みできたことのみをポジティブに受け止めた。
インターナショナルマッチウィーク前までリーグ4連勝と噛み合っていた。ただ、この日はエースの鈴木優磨がなかなか起点になれず、鈴木や師岡師岡柊生が決定機を外してしまった。
「試合間隔が空いたことが一つ要因に挙げられ、水曜日(天皇杯・奈良クラブ戦)の試合に出ていなかった選手を後半に入って替えました。試合に入れていなかったと言えました。内容から言えば、前半で5人替えられるのであれば替えたかったぐらいの展開でした」
積み重ねてきている、パスをつけると連動するスタイルの精度を上げることにフォーカスしてきた。ただ、その連勝時の感覚は、すぐには取り戻せなかった。
「そういったなか瞬間的にはいいシーンがありましたが、全体的にゴールへベクトルを向けられず、攻守において上手くいかない時間帯がありました。普段は結果がついてこないものですが、唯一、同点に持ち込めたことはプラスに捉えています」
一気に暑さが増したこともあるが、ポポヴィッチ監督はそのように運動量の少なさ、瞬発力の低さにも物足りなさを感じていた。
「これが本来の我々の姿ではありませんでした。師岡の決定機が入っていれば違った展開になっていたかもしれませんが、しっかり全員で見直して次へ修正してつなげなければいけない。地に足をつけ、今日、相手に内容で上回られたのは事実で、何を修正しなければいけないか、チーム内で共有して次へ向かっていきたいです」
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鹿島は11勝3分4敗の勝点36で2位だが、首位のFC町田ゼルビアと2ポイント差に開いた。次節は6月22日、埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦する。