【SC相模原】2位と勝点3差…なぜ!?戸田和幸監督を解任。コメント全文&平野孝が語る決断理由とは?
戸田和幸氏。 (Photo by Christopher Jue/Getty Images for Glashuette)
今後は高橋健二ヘッドコーチが暫定的に指揮。
J3リーグのSC相模原は6月19日、18日付で戸田和幸監督を解任したと発表した。19日のトレーニングから高橋健二ヘッドコーチが暫定的にチームの指揮を執る。
戸田監督は1977年12月30日生まれ、神奈川県相模原市出身の46歳。東FC、東京小山FC、桐蔭学園高校を経て、清水エスパルス、トッテナム・ホットスパーFC、ADOデン・ハーグ、清水、東京ヴェルディ1969、サンフレッチェ広島、ジェフユナイテッド市原・千葉、慶南FC、ザスパ草津、FC町田ゼルビア、ウォーリアーズFCでプレー。ボランチを主戦場に、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)として2002年日韓ワールドカップ(W杯)にも出場した。
現役引退後は慶應義塾大学ソッカー部コーチ、一橋大学サッカー部コーチ、一橋大学サッカー部監督、SHIBUYA CITY FCテクニカルダイレクター兼コーチを経て、2023年から相模原の監督を務めてきた。
戸田監督は次のようにクラブを通じて、コメントを発表している。
「昨日付けでSC相模原の監督としての責務から離れることとなりました。
1年半前『志を高く勇敢に大胆に』という言葉と共にスタートしたこのチームで自分と一緒に成長と成果のために努力し挑戦し続けてくれた全ての人達に心から感謝しています。
この世界で生き抜くためには常に結果が最重要となるなかで成長にフォーカスできることは簡単ではありませんが、昨シーズンから共に目指し闘ってきてくれたスタッフと選手達に対しては長く勝てない期間があったにも関わらず、自分からの言葉を信じて勝ち抜いていけるチームになるための土台作りに邁進してくれたことへの感謝を忘れることはありません」
戸田氏は“成長”に軸足を置きながら、その成果をしっかり実感できていたと振り返る。
「苦しかった昨シーズンを経て構築されてきたチームとしての土台と掴み始めた自信を持って2シーズン目に入りましたが、毎日の直向きな努力が成長に繋がっていると実感できる17試合でした。
今シーズンここまで積み重ねてきた勝点はまさに昨シーズンからの積み上げと今シーズンのチームが続けてきてくれた努力の賜物だと言えます、そして今シーズンは基準を上げてさらなる成長をと個人レベルから様々な働き掛けも行ってきましたが、選手たちはとても前向きな姿勢を持ち続け努力を続けてくれたことには感謝と尊敬の念しかありません。
また今シーズンから新たに加わった選手達の適応と順応も各々タイミングは違えど進んできていたことは間違いなく、自分からのメッセージをしっかりと受け止めてここまで努力してくれてきたことに心から感謝しています。
クラブからはここから先のシーズンで勝点を積み上げられる可能性の部分で今回の決断が下されたと説明を受けましたが、自分にこのポジションで働く機会を与えてくれ1年半監督としての自分にチームを任せてくれたクラブには感謝しています。
そして監督として迎えていただいた自分に期待された職責から考えてクラブが求めるレベルの貢献が果たせなかったことに対して申し訳なく思っています。シーズン半ばのタイミングでクラブを離れることとなりましたが、これからのSC相模原の発展とシーズン目標の達成を心から願っています」
そして相模原を去る前指揮官は、次のように常にポジティブな声援を送ってくれたファン・サポーターに感謝を伝える。
「最後に。昨シーズンから毎試合、若く不安も多かった若い選手たちを必死に励まし支え続けてくれたサポーターの皆さん、あなた達は僕にとってまさに文字通り同志だと言える存在でした。
あなた達があなた達でなかったなら、僕はここまで頑張っては来られなかったと思います。若くプロとしてこれからの選手とチームを自分と一緒に励まし支えて欲しいという自分からの働き掛けに真正面から向き合ってくれたあの日から、自分と皆さんは同志となりました。
どんな時も決して選手達を非難することなく、出来るようになることを期待し勝利出来るようになることを期待し、とても忍耐強く笑顔を忘れず毎試合毎試合支えてくれた事を忘れることはありません。
選手とチームにはあなた達が必要です、是非これからも変わらぬ皆さんでいてください。
自分を信じて共に闘ってくれた全ての人達に心から感謝しています、1年半ありがとうございました」
また、平野孝スポーツダイレクター(SD)は解任の理由について、次のようにコメントしている。
「今シーズンの目標であるJ2昇格に向けクラブとして今後も継続的に挑戦し続けるため、17節を終えたこれまでの道程と現時点でのチームの状況に鑑みて総合的に判断しこの結論に至りました。1年半にわたり指揮を執りチームの成長に尽力していただいた戸田和幸氏には、心からの感謝と敬意を表します。ありがとうございます。
クラブはさらなる高みを目指してまいります。ファン・サポーターの皆さま、スポンサーの皆さま、クラブに関わってくださる多くの皆さまにおかれましては、引き続きのご支援とご声援を頂戴できますよう、よろしくお願いいたします」
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相模原は現在6勝7分4敗の勝点25で9位。首位の大宮アルディージャとは15ポイント差が開いているが、自動昇格圏2位のアスルクラロ沼津からはわずか3ポイント差。プレーオフ圏の6位・松本山雅FCとは1ポイント差だった。