【浦和】ソルバッケン、マルメ移籍なし。レッズ残留、完全移籍での獲得には3億円以上が必要か
浦和レッズのエンブレム。(C)SAKANOWA
最近は圧巻パフォーマンス連発も、6月30日でレンタル期間満了に。
[J1 21節] 浦和 – 磐田/2024年6月30日18:30/埼玉スタジアム2002
J1リーグ浦和レッズに所属するイタリア・セリエAのASローマから期限付き移籍中のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケン(Ola Solbakken)が6月30日で期間満了を迎える。クラブから契約更新に関するアナウンスはこれまでなく、このままローマにレンタルバックされることが濃厚となっている。
ケガからようやく復帰したソルバッケンは最近2試合連続など、リーグ5試合中4試合で先発し1アシストを記録。直近の名古屋グランパス戦(〇1-0)では、DF吉田温紀を連続股抜きで華麗かつ豪快に抜き去る圧倒的なプレーを披露し、さらに左クロスから渡邊凌磨の決勝ゴールをお膳立てした。
しかし、その試合で左股関節あたりを傷めてしまい、ハーフタイムに交代を余儀なくされた。浦和のペア=マティアス・ヘグモ監督は28日にジュビロ磐田戦に向けた記者会見でケガ人の状況などを報告したが、ソルバッケンについては言及しなかった。
そして『ガゼッタ・デロ・スポルト』は6月27日、「ソルバッケンは日本を去る」と題したレポートを掲載。ローマでは今年1月に就任したダニエレ・デ・ロッシ監督の続投も発表されたが、「監督のプランに加わる可能性は低い。新たな移籍先を探すことになるだろう」と伝えている。
これまで複数のクラブが獲得を検討していたが、同メディアは「選手の高額な年俸もあり、交渉にはブレーキがかけられた」と伝える。スウェーデンリーグのマルメFFがソルバッケン獲得に興味を示していたものの、27日に左ウイングを主戦場とするモンテネグロ代表FWセアド・ハクサバノビッチ(Sead Haksabanovic)をセルティックFCから獲得。ソルバッケンのマルメ行きの可能性はほぼなくなった。
関係者によると、浦和が完全移籍で獲得する買い取りオプションも付帯されていたが、条件は満たされなかったようだ。いずれにせよ完全移籍で獲得するためには、140万ユーロ(2億4000万円)以上、3億円は必要になり、現状の稼働率やケガ人の多さを踏まえると、手を出せない状況にあると見られる。
ヘグモ監督は今月22日の鹿島アントラーズ戦(△2-2)を前にした記者会見でソルバッケンの残留を希望するかという質問に対し、「1週間ほど前にローマのスポーツディレクターが変わりました。まずローマでの状況がどうなのか、ハッキリしないといけません。(浦和の)堀之内SDはオラ自身、仲介人ともしっかり話をしています。近い将来、なんらかの決断が出るのを待っています」と語った。さらに残留してほしいか? との問いには、「イエス! 彼自身はこの特殊なケガをしてしまったことを残念に思っていました。我々は神戸戦でその潜在能力の高さを見ることができました。彼の最もいい姿を浦和のファンが観ることができればと思っています」と期待を寄せていた。
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ローマの強化責任者であるスポーツディレクターには、クラブOBである39歳のフローラン・ギゾルフィ氏が就任している。