【浦和 2-3 湘南】先制弾アシスト!『聖地』駒場での勝利に山田直輝「サッカー選手になりたいと思わせてくれたスタジアム。対戦相手として初めてピッチに立って勝てて、とても感慨深かった」
湘南の山田直輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「ボールを奪い返し、前に出た時、人数で相手を上回るのが湘南の持ち味。それが終盤の2点目、3点目につながった」
[J1 22節] 浦和 2-3 湘南/2024年7月6日19:03/浦和駒場スタジアム
J1リーグ22節、湘南ベルマーレは浦和レッズとのアウェーゲーム、田中聡が先制点を決めたものの74分にチアゴ・サンタナの2得点で一時逆転されたが、90分から石井久継とルキアンのゴールで3-2の再逆転に成功。リーグ戦で実に7試合ぶりの勝利を収めた。
湘南の山田直輝は、育成組織からプレーした古巣を相手に2試合ぶりに先発出場し、田中の先制ゴールをアシストし、献身的に攻守両面で駆け回って貢献した。
7月4日に34歳になったベルマーレの『10番』は試合後、「点を取るために相手の脅威になれるところへどんどん入って行こうとしました。(アシストは)思ったようなパスではなかったですが、結果的にゴールになって良かったです」と語った。
さいたま市浦和区出身であり、浦和レッズユースからトップチームに昇格している山田にとって、試合が行われた『聖地』浦和駒場スタジアムは特別な場所である。日程が発表された時から、この一戦を心待ちにしていた。
「僕がサッカー選手になりたいと思わせてくれたスタジアム。対戦相手として初めてピッチに立って勝てて、とても感慨深かったです」
山田は68分に奥野耕平と交代。そして、そのあとチームは失点したが、大逆転劇を起こしてみせた。何より全員で走り勝つ――そんな湘南らしいサッカーで勝てたことを喜んだ。
「苦しい時間帯を乗り越え、最後に走り勝つ湘南らしい戦い方ができました。たとえ1対1のクオリティで上回れなくても、ボールを奪い返して、前に出た時、人数で相手を上回るのが湘南の持ち味。それが終盤の2点目、3点目につながりました」
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取材・文/佐藤亮太