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キャプテンマークをつけた清武弘嗣「今、すごくサッカーが楽しい」

C大阪の清武弘嗣。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

復帰した柿谷とさっそく好連係披露。C大阪は今週、ルヴァン杯で湘南戦と対戦!

[ルヴァンカップ準々決勝➀] 湘南 – C大阪/2018年9月5日/Shonan BMWスタジアム平塚

 セレッソ大阪のMF清武弘嗣が9月1日の浦和レッズ戦、負傷により欠場した山口蛍に代わってキャプテンマークを巻いて先発フル出場し、2-1の逆転勝利に貢献した。

 最近はリーグ戦7試合連続で先発し、2試合続けて90分プレー。そして今回、負傷から戻った柿谷曜一朗が前線に入ったことで、さっそく好連係を随所で見せた。

「キャプテンがいないのはチームとして不安でしたし、マル(丸橋)もいなかった。ただ瑛ちゃん(片山)が出て、オスマルがボランチに入り、いつもより気合が入っていた。そういった選手が活躍したことで勝てました。それに曜一朗と(山村)和也も(負傷から)戻り、チーム内で良い競争ができているなか、みんなが責任感を持ってできています」

 清武はそのようにチーム状況を語る。そして久々に巻いたキャプテンマークの”効果”についても語った。

「天皇杯以来ですね。しっかり声を掛けながらやりました。蛍よりは喋るほうなので(笑)。蛍はプレーで引っ張るタイプ。僕はそこまでガツガツいくタイプではないので、喋るしかなかった」

 さらに柿谷が戻ってきたことで、それぞれが特長を引き出し合う相乗効果もさっそく見せた。清武も”ジーニアス”の復帰を心から喜んだ。

「曜一朗は天才的なものがありますし、やはり裏の取り方とかドリブルのひとつを見ても、あいつに勝てる選手はいないと、それは練習から見ていても思います。曜一朗が帰ってきたことで、曜一朗と(杉本)健勇と組むサッカーと、(高木)俊幸と健勇と組むサッカーは、また異なるので、それは良いオプションになります。その選手の特長を生かせるサッカーをできればと思っています」

 何より清武は改めてプレーできる喜びを体の底から感じ取っていた。「コンディションは徐々に良くなっているので、パフォーマンス的にも毎試合ムラなくできていて、今はすごくサッカーが楽しい」と言い、そこに勝利が重なれば、もちろん喜びも倍増だ。

 4-4-2のサイド、3-4-2-1のシャドーなど、ユン・ジョンファン監督のもと、いくつかの布陣とポジションをこなし、「そこは柔軟にできています」と、選手としての幅もさらに広げる。

 今週は、ルヴァンカップの準々決勝・湘南ベルマーレ戦が、9月5日(アウェー)と9日(ホーム)で組まれている。先週からの連戦になるだけに、ターンオーバーでの起用が予想される。清武はどのタイミングで、どのように起用されるのか?

 まず目の前の勝利を全力で掴むこと、そして、その先に待つタイトル獲得へ――。まっすぐ前を見据える清武が充実のときを迎えている。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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