【サッカー日本代表】「厳重な処罰を求めていきたい」伊東純也の思いとは? 女性に損害賠償請求、週刊誌編集者ら名誉棄損で告訴…弁護団が明かす
伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「一人の人生が終わってしまう。特に選手生命は短い。そういったところを防いでいかなければいけない」
虚偽報道問題によりサッカー日本代表の伊東純也(スタッド・ランス)が刑事事件で嫌疑不十分あるいは嫌疑なしで不起訴となったなか、伊東の弁護団は8月9日の記者会見の中で、週刊誌に嘘の情報を語ったとする女性2人への民事訴訟を継続し、さらに週刊新潮の編集者3人と女性2人に対し、先月29日付けで名誉棄損・信用毀損罪で東京地検に刑事告訴したと報告。今回、不起訴となったことで、同弁護団は「名誉棄損は成立すると見ています。厳重な処罰を求めていきたい」と強い姿勢で、司法の判断に委ねる意向を示した。
週刊誌ではセンセーショナルに報じられ(web記事は掲載が継続されている)、伊東のみならず弁護団への誹謗中傷もあったという。
「非常に大変な弁護活動でした。あたかも凶悪な犯罪が行われたようなレッテルが張られてしまい、それを弁護する弁護士側にも誹謗中傷があり、大変な事件でした。ただ、それもひとえに伊東選手を守り抜くんだと、そして早期に日本代表に復帰していただきたい、フランスでの戦いを続けてもらいたいという思いからでした」
また、女性側に約2億円の損害賠償を請求した民事、さらに名誉と信用棄損での刑事事件も継続していく。これには伊東の想いもあるという。
「そして二度とこのようなことがないように。嘘のことを書かれてしまうとあたかも犯罪者のようなレッテルが貼られ、一人の人生が終わってしまう。特にスポーツ選手の選手生命が短いです。そういったところを防いでいかなければいけない。そのような伊東選手の強い思いもありまして、こういった法的対応を進めてきました」
不起訴処分により”真実性がない”と示されたことで、名誉棄損は十分成立すると見ている。弁護団は「厳重な処罰を求めていきたい」としている。
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この記者会見の模様はユーチューブの「弁護士ドットコムニュース」で公開されている。2026年の北中米ワールドカップ(W杯)の3次予選(これまでの最終予選)は9月にスタート。不起訴により嫌疑の晴れた伊東の招集も事実上、可能になった。