【鹿島-浦和】ホイブラーテンが語った鈴木優磨とのマッチアップ「苦しみを伴ったからこそ価値ある無失点に」
浦和のホイブラーテン(左)、鹿島の鈴木優磨(右)。(C)2024 Asian Football Confederation (AFC) Yua MATSUMURA
今週末、レッズは川崎フロンターレと埼スタ、アントラーズは東京ヴェルディと味スタで対戦。
0-0のスコアで、2022年からこのカード6試合連続のドローに終わった18日の鹿島アントラーズ対浦和レッズの一戦、浦和のDFマリウス・ホイブラーテン(Marius Høibråten)は試合後、苦しみながらも約1か月ぶりとなる無失点に抑えたことを前向きに捉えていた。何よりエース鈴木優磨(Yuma SUZUKI)にチャンスも作られながらも得点を許さず、そこから反撃に繰り出せた点をポジティブに受け止めていた。
西川周作(Shusaku NISHIKAWA)が出場停止で不在のなか、195センチある牲川歩見(Ayumi NIEKAWA)が高さとパワーをチームの最後尾にもたらし迫力ある守備を展開。浦和が3位にいた鹿島に対し“前向き”な守備で、7月14日の京都サンガF.C.戦以来となる無失点に抑えた。
浦和は鈴木をサイドや2列目に追いやる守備で、ゴール前に来れば確実に止めるという対策を取っていた。それでも背後を突かれて決定機を作られたが、牲川が二度のビッグセーブで食い止めた。
「(鈴木優磨について)もちろん、みんなが知っている素晴らしい選手で、まず彼にスペースを与えないことを今日はより意識しました。それでもいくつかチャンスはありましたが、得点はされなかったので、そこは満足していいと思います」
鈴木とのマッチアップは頭も体もフル回転が強いられる。そして「結果=無失点」を残せたことを喜んだ。
「彼のことはリスペクトしています。個性もありますし、何より強い勝者のメンタリティを備えています。そのような相手には、シャープに対応することが求められ、全体的にみると“OK”だったと思います。やはり彼に得点されなかった、そこが大切だったと思います」
ある意味、ピンチはあっても、個々が一つになりチーム全員で体を張り、無失点で守り切った。その結果に、マリウスは納得していた。
「サッカーは勝つために苦しみを伴います。加えて、これまで時間をかけてきた積み重ねがあり、ディフェンダーとしては、いい戦いができて耐えられ良かったと思います」
鈴木がいる鹿島を無失点に抑えた。ホイブラーテンはその結果に胸を張り、次節の川崎フロンターレ戦へ意欲を示していた。
そして一方、鈴木は「自分が得点を決めていれば、勝てていた試合でした。みんなが走り、みんながやるべきことをできていただけに、責任を感じています」と悔しさを噛み締めていた。あらゆる役割を一人でこなそうとして悪循環に陥る悪い時の状態に陥ってしまったが(今季はそれがプラスに働く試合も少なくないが)、むしろストライカーとしての血を改めてたぎらせていたのは印象的だった。
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今週末のリーグ戦、浦和は24日に埼玉スタジアムで川崎フロンターレ、鹿島は25日に味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。