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【浦和-川崎】「前半で中止」扱いどうなる? Jリーグ規約に”3つの可能性”、『試合成立』も

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

基本的には「後半開始からの再開」だが…。

[J1 28節]浦和 – 川崎/2024年8月24日19:00/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ28節、浦和レッズ – 川崎フロンターレの一戦は凄まじいゲリラ豪雨のなか前半が行われ、浦和が渡邊凌磨のゴールで1点リードしたなか、ハーフタイムに試合の「中止」が決定した。当初は時間を遅らせての後半開始を予定していたが、さらなる天候悪化が見込まれたため、観客・選手・運営スタッフなどの安全を優先して、「中止」が決まった。

 雷雨に見舞われた8月15日の柏レイソル戦は試合開始前に中止が決まり、10月23日に試合が組まれた。

 しかし今回は“異例”となるハーフタイムでの中止の発表に。ずぶ濡れを通り越す状況で声援を送り続けた観客からはさすがにブーイングも起きた。

 この試合の扱いだが、基本的には「後半開始からスタート」となりそうだ。Jリーグ規約では、次のように3つの選択肢があると明記され、最終的には野々村芳和チェアマンが判断を下すということだ。

【Jリーグ規約】
◎第62条
〔試合の中止の決定〕
試合の中止は、主審が、マッチコミッショナー、ホームクラブおよびビジタークラブの 両実行委員の意見を参考のうえ決定する。ただし、主審が到着する前にやむを得ない事情 により試合を中止する場合は、マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員が協 議のうえ決定する。

◎第63条
〔不可抗力による開催不能または中止〕
公式試合が、悪天候、地震等の天災地変または公共交通機関の不通その他いずれのチー ムの責にも帰すべからざる事由(以下「不可抗力」という)により開催不能または中止となった場合には、当該試合の取り扱いについては、次の各号からチェアマンが決定する。

1)  90 分間の再試合
2)中止時点からの再開試合
3)  中止時点での試合成立

◎第64条
〔敗戦とみなす場合〕
公式試合が一方のチームの責に帰すべき事由により開催不能または中止となった場合に は、その帰責事由あるチームは、原則として0対3で敗戦したものとみなす。

 浦和はすでに柏戦の延期が決定。川崎はこれからAFCアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLエリート)がスタートするため、日程の調整は難しくなる。

関連記事>>【浦和-川崎】大ブーイング…滝のような豪雨で「中止・延期」。渡邊凌磨が先制ゴールも前半終了のあと

 一方、両チームともに天皇杯の日程が活用できる。両チームで合意できれば、基本的には「後半開始から」で、このあと組まれることになりそうだ。あるいは、何かしらの事情や状況によっては……「試合開始から」、可能性は低いものの日程調整ができず川崎が容認するという最終的な選択肢として「試合成立」もあり得る。

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