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「このユニフォームを着たくても、着れない選手が山ほどいるんだ」横浜F・マリノス喜田拓也が魂の訴え。このエンブレムのもと「俺らでしか打開できない」

横浜FMの喜田拓也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

ユーチューブのクラブ公式チャンネルで、激動の監督交代の舞台裏など一挙公開。

 J1リーグ横浜F・マリノスは8月31日、ユーチューブのクラブ公式チャンネルで「vol.71|THE DAY|チーム密着ドキュメンタリー」を公開し、ハリー・キューウェル前監督の解任が告げられた際の舞台裏、この夏の移籍していった選手たちの最後のメッセージ、そして4連敗を喫した際のキャプテン喜田拓也の言葉などが収録されている。

 ガンバ大阪に0-4で敗れて16年ぶりの4連敗を喫した際、試合後のロッカールームで、喜田が選手たちを集めて語ったメッセージが、横浜FMのサポーターのみならずサッカーファンの反響を呼んでいる。

「ちょっといい? 俺から選手だけに話がある」

 そう切り出した喜田は、ドレッシングルームに集まっていた選手たちに訴えかける。

「みんなが悔しいと思う。でも誰がピッチの中で変えようとした? 形とかやり方じゃなくて、誰が責任を負おうとした? もちろん俺を含めて」

 そして、ピッチに立てるのは選ばれた11人であり、そのステージに立てるのは本当に特別なことなのだと強調した。

「ピッチに立てない選手だっているんだよ。このユニフォームを着たくても、着れない人がいる。山ほどいるんだよ! どれだけ願っても、このクラブで闘えない人がいるんだ」

「いま苦しいよみんな。誰が変えようとした? 矢印がみんな外になっていないか。『やり方がどうだ』『あいつだどうだ』って。逃げてはダメだよ。みんなで責任を負わないと。彼ら(ファン・サポーター)だって、毎試合、時間をかけて、毎回お金をかけて、労力をかけて、こんな俺たちのために応援したくないと思うよ」

「みんな苦しい。日程だってタイトだし、言い訳を探せばいっぱいあるよ。そんなのピッチに立ったら関係ないよ」

 このエンブレムのもと、ここにいる全員で力を合わせなければ打開できない。サッカーは一人ではできない。喜田はチームとして戦えなければ、この状況を打開できないと訴えた。

「這いつくばっても、しばみついても、食らいついても、じゃないと良い結果は得られない。もっと厳しく、文句と要求は違うよ。もっとプッシュ(後押し)しないと、誰も助けてくれない。

 ここでやるしかない。ここがバラバラになったら終わりだよ。今ここいる俺らがこのエンブレムに責任を持たないと。このクラブにいるっていうのは、そういうことだと思う。全員で。俺らでしか打開できないから、俺たちでしか達成できないから」

 そう語って喜田は胸のエンブレムを叩いた。

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 このクラブのために、全員で力を合わせて全力で闘う。そうやってマリノスは勝ってきた。その一体感なしに未来は切り開けない。喜田はそうチームメイトへ熱く訴えた。

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