クロップ観に来た! 熱視線の先、佐野海舟がボールを奪いまくるも数的不利のブレーメンにマインツ逆転負け
佐野海舟。写真:早草紀子(C)Noriko HAYAKUSA
ホームで今季初黒星、いまだ未勝利。ヴェルダーの長田澪は3試合連続ベンチ入り。
[ブンデス1部 3節]マインツ 1-2 ブレーメン/2024年9月16日(現地15日)/MEWAアレーナ
ブンデスリーガ3節、1.FSVマインツは数的優位に立ったもののヴェルダー・ブレーメンに1-2で敗れ、未勝利対決を落とした。マインツの佐野海舟は2ボランチの一角に入りフル出場を果たした。
佐野は再三にわたりボールを奪い切り、ビルドアップの起点にもなった。しかし1-1のスコアで、数的優位を生かして高い位置へのプレスを掛けていた69分だった。前へ出て行くとかわされ、やはりブンデスリーガ1部……というクオリティの高いカウンターから、伏兵のDFデリック・ケーンに左足のシュートを突き刺された。これが決勝点となってしまった。
この試合、昨季までイングランド・プレミアリーグのリバプールFCを指揮したユルゲン・クロップ氏が観戦に訪れていた。現役時代にプレーし、引退直後の2001年、監督に就任して指導者のキャリアもスタートさせている。そしてチームを1部へと導き(最後は2部降格し、昇格に失敗している)、2008年、ボルシア・ドルトムントに移ったあと伝説の指揮官となっていった。
鹿島アントラーズから今季加入した佐野がその視線の先にいるなか、ビールを片手にしたクロップが熱く語り合う姿も映し出されていた。
マインツは前線の攻撃が雑で、ゴール前を固められながらも、確率のほとんどないシュートを打たされる場面が続いた。
守備面では試合を重ねるごとに強みを見せ出している佐野だが、スピードのあるタレントとホットラインを構築できると、もう少しゴールの可能性も高まりそうだ。マインツは2分1敗(5得点・6失点)と初黒星を喫し、いまだ今季未勝利のまま。
またブレーメンの20歳のGK長田澪は開幕から3試合連続でベンチ入りしている。トップチームでの公式戦デビューは近いか。