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鹿島復帰が決定! 内田篤人が口にしていた「時間との勝負」

鹿島からオファー――。内田はどのような決断を下す? (C)SAKANOWA

内田が何を優先するのかがポイントに。7年半ぶりのJリーグ復帰を決断。

 時間が必要なのは分かるが、そこまで時間がない――。内田篤人が揺れる思いを語っていたことがある。

 ユニオン・ベルリンが好調をキープしていたとき、内田は「チームが好調だったら、前(攻撃陣)はチャンスがある程度あっても、後ろ(最終ライン)は変える必要がない。それは分かっている。じっくり練習できると思えばいい」と受け止めていた。一方で、「試合を見ていれば俺がやれれば、できるとも感じる。この状況があまり長く続くようであれば考えないといけない」とも語っていた。

 そして内田は言った。

「時間との勝負でもある」

 そんななか今冬の内田獲得に向けて、古巣である鹿島アントラーズがユニオン・ベルリンに正式オファーを出したことが明らかになった。しかもユニオン・ベルリンも右サイドバックの主力クラスの補強に動き出しているとドイツの複数のメディアで報じている。ベルリン地元紙『B.Z』、大衆紙『ビルド』は、アウクスブルクに所属するゲオルク・タイグルが加入した場合、内田が退団するかもしれないと報じている。さらに12月21日にはサッカー専門誌『キッカー』も、「内田が古巣に戻る?」と題し、内田がFIFAワールドカップ・ロシア大会出場を目指していることあ日本メディアの情報などを伝えている。

 その補強の進捗度合いや、アンドレ・ホフシュナイダー新監督が内田を戦力としてどのように考えているのか。そういった要素も動向にかかわってくる。

 加えてユニオン・ベルリンは監督交代後、荒療治の効果なく連敗を喫し、6位に順位を下げた。1部昇格への道がまた遠のいてしまった……。

 時間との勝負――。それは大ケガから復活した内田にとって、あらゆる観点から言えることだ。内田が何を優先するのかが重要なポイントになった。そして今回、完全移籍での鹿島への7年半ぶりの復帰を決断した。

文・塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI