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【鹿島】ポポヴィッチ監督が新潟戦へ決意…濃野の負傷も語る「複数失点を続けているのは課題」

鹿島のポポヴィッチ監督.。写真:竹田桃子/(C)Momoko TAKEDA

「支えてくださっている方たちに恩返しをして、リスペクトを示すには、全力を出し切る姿を見せること。そこに集中します」

[J1 33節]新潟 – 鹿島/2024年10月5日14:00/デンカビッグスワンスタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が10月4日、翌日のアウェーでのアルビレックス新潟戦に向けて抱負を語った。

 湘南ベルマーレに2点先取しながらも劇的な逆転負けを喫し、リーグ戦6試合未勝利で優勝争いから完全に脱落した。しかも2ゴールを決めた濃野公人が右ヒザ半月板損傷により長期離脱を強いられることになった。

 なかなか負のスパイラルを断ち切れずにいるが、そんな雰囲気を変えようと熱い声援をかけてくれるサポーター、「スーパーマーケットで会ってもポジティブな声を掛けてくれます」という温かいファンに感謝をしていた。

「皆さんの想いに応えるためにも結果を残さないといけない。勝利から遠ざかっている理由は一つではありません。ケガ人が出ていることに加え課題があります。そのなかで全てを出し切って、結果を残したい。支えてくださっている方たちに恩返しをして、リスペクトを示すには、全力を出し切る姿を見せること。そこに集中したいです」

「ここ数試合、複数失点を続けているところは修正しなければいけません。もちろん、ただ失点をしたくないからと受け身になるのは、私たちの戦い方ではありません。むしろ、もう一歩、二歩でも制限をかけてプレッシャーをかけていく。精度の高いプレーをさせない、そういうところを確認しました。チームの求めること、やり方をしっかり再確認し、ピッチの上で示さなければいけないと思います」

 あくまでも新潟のポゼッションスタイルへの対応以上に、「自分たちのやるべきことを再確認する」ことに時間をかけてきた。指揮官は「複数失点を重ねているところで、今までやってきたことを確認するために時間を使いました」と強調していた。

 また、濃野の負傷による離脱について、ポポヴィッチ監督は「選手をケガで欠くのは本人はもちろん、チーム全員が悲しく思っています」と悔しそうに語り、次のように続けた。

「いいパフォーマンスを続けた選手が抜けることで、影響が全くないとは言えません。防ぎようのないケガであったとも認識しています。筋肉系のケガであれば、コントロールしたり、未然に防げたかもしれません」

 試合中のコンタクトが原因である関節系のケガであり、こうしたアクシデントを防ぐことは難しいという見解も示した。

「ケガをしたことは取り戻せず、いかに彼の分までしっかり戦っていくかがすごく大切になります。キミ(濃野)自身もこれだけ連戦を戦ったのは初めてでした。シーズン序盤に3枚目のイエローカードを受けてから、カップ戦で試合を重ね、カードを気にしながらプレーする難しさのなかでいいパフォーマンスを見せていました。彼に代わって入る選手は非常にモチベーションが高く、キミより自分が優れているんだというパフォーマンスを見せてくれるはずです。今週のトレーニングでのパフォーマンスはとても良かったですし、現在いるメンバーでベストを尽くすことが大切になります」

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 リーグ7試合ぶりの勝利なるか。新潟対鹿島の一戦は10月5日14時から、デンカビッグスワンスタジアムで行われる。

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