【浦和】横浜FM戦勝利へスコルジャ監督が挙げた「守備の重要なポイント」とは?
浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「あまりスペースを与えないこと。そのためにはピッチ上のどのエリアでもコンパクトにチームを保つことが重要」
[J1 35節]横浜FM – 浦和/2024年10月30日19:00/日産スタジアム
J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が10月27日、オンラインによる取材に応じて、30日の横浜F・マリノス戦に向けて抱負を語った。強力なアタッカー陣と個性派の中盤がいる横浜FMに対し、「あまりスペースを与えないこと。そのためにはピッチ上のどのエリアでもコンパクトにチームを保つことが重要」とポイントを挙げた。
前節の柏レイソル戦は後半アディショナルタイムのチアゴ・サンタナのPKによるゴールで1‐0の勝利を収め、勝点42に伸ばして暫定12位まで浮上。連敗を4で止め、ひとまず一息つき、残りは5試合あり、思い切りトライできる状態には持ち込めた。
横浜FMとは今季、ペア=マティアス・ヘグモ体制の5月6日のホームでの対戦は2-1で勝利している。
得点ランキング2位の19ゴールを決めているアンデルソン・ロペスを筆頭に、4得点・8アシストのヤン・マテウス、エウベルを挙げ、「この3人はリーグで最もポテンシャルのある選手たち」と警戒。さらに「中盤でいい仕事をしている」と渡辺皓太、天野純、山根陸の名前も挙げた。
そのアタッカー陣を抑えるために、スコルジャ監督は「あまりスペースを与えないこと。そのためにはピッチ上のどのエリアでもコンパクトにチームを保つことが重要です。1対1のチャレンジが得意な選手がいるので、しっかり守備をしなければいけません」と、コンパクトな布陣を保つことを一つテーマに挙げた。
AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリートや天皇杯との連戦が続く横浜FMに対し、1週間のインターバルが空いた浦和はコンディション的に有利と思われる。ただしスコルジャ監督は「そのように捉えたくはない」と否定した。
「練習前のミーティングで選手に話しましたが『マリノスが疲れているだろう』『アドバンテージがあるだろう』と思ってはいけない。タフな試合に向けて、しっかり準備をしようと伝えました。残り5試合、柏戦で見せた姿が必要です。常に次の試合のことだけを考え、チームのために走って闘う準備をしないといけない。そのような戦いができれば、より多くのチャンスを作れると思います」
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「慎重に集中して準備を進めたいです。ガンバ大阪戦(〇1‐0)で勝利したあと、次の試合内容が良くありませんでした。その経験を繰り返したくはありません」
天皇杯敗戦のダメージも受けている横浜FMに対し、どのようにまず仕掛けるのか――。スコルジャ体制の第二章、初の連勝を目指す。