【総選挙】「250議席の野党が固まれば勝つ」。高橋洋一氏が展望し“自公”ありきの報道に疑問、『プランB』は…
国会での野田佳彦氏(右)と石破茂主将(左)。 (Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)
キャスティングボードは立憲民主党が握る。
石破茂新首相のもと10月27日投開票で行われた衆議院の解散総選挙は、与党だった自民党・公明党が215議席の確保にとどまり、2009年以来の過半数割れという結果に終わった。果たして、このあと、どのような連立政権の発足、または新たな枠組みができるのか。
経済学者の高橋洋一氏はユーチューブチャンネル『高橋洋一チャンネル』「で、【予想的中】自公過半数割れ!今後の政局について」と題した動画をアップ。215議席の自公に対し、野党は250議席を獲得。「どういうことかと言うと、野党が固まれば勝ち」と、あくまでも野党がイニシアチブを握っていると強調した。
「まず250席が固まるかどうかが問われる。固まれば首相の座を取れる。だから、まず250議席の側にイニシアチブがある。自民との連立という話がすぐ出るが、話が全然逆になっている」
髙橋氏はそのように報道を疑問視していた。
とはいえ、現野党の誰がイニシアチブを持って行動するのかが難しいとも指摘する。最も議席の多い立憲民主党が中心になるが、野田佳彦代表を首班指名しようという話をしても、「おそらくまとまらない」と見る。そこで「時の人」を推して、全体でまとまる――という可能性を探るかどうか。そのあたりが野党大連立政権誕生のための条件になると見る。
しかも「非自公政権」を組む場合、共産党、れいわ新選組がその中でも反発を起こし得る可能性もあるが、その二党を除いても過半数を取れるという点にも着目している。
そして『プランB』が、野党第一党である立憲民主党が自民・公明に連立を持ちかけること。それが現実味を増せば、反発した自民党議員から多少こぼれていくかもしれないが、過半数は確保できると見る。もちろん、自民への反発票が立憲民主党に集まっただけに、もしも連立を組むのであれば、野田代表から自公に提示される”条件”がポイントとなる。立憲民主党がキャスティングボードを握っている状況と言える。
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自公過半数をノルマに掲げていた石破茂首相を降ろす動きも、自民党内で一気に起こると見ている。先行きは読めず、誰がどのように”勝ち馬”に乗れるかを探る動きにも出て行く。