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海外メディア注目、鹿島FW鈴木優磨は「日本代表に選ばれることのない最高のストライカーで終わるのか」

鈴木優磨。。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

いつの間にか、サポーターは「あきらめ」の風潮。そこに興味を示す。

 J1リーグ鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(Yuma SUZUKI)は、日本代表に選ばれることのない最高のストライカーとして記憶されるのだろうか――。そんな記事が『ESPN』で11月14日に掲載されて話題を集めている。

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の11月シリーズでは、上田綺世が負傷により欠場。古橋亨梧が代わる形で招集され、前回からは大橋祐紀が呼ばれている。

 ただ2020-21シーズンにはベルギーリーグでリーグ17ゴールを奪い、昨季はJ1リーグで14得点を決め、今季もすでに二桁ゴールを奪っている鈴木は、一度も日本代表のキットを着たことがない。同メディアは「日本で最も危険なストライカー」と鈴木を紹介し、だが森保一監督から一度も声が掛からず、「そのことについてほとんど騒ぎ立てられず、今や当たり前になっている。サポーターも彼が日本代表のユニフォームを着るのをあきらめているのかもしれない」と、その状況を不思議そうに捉えている。

 特に今回、上田不在であれば、タイプ的には鈴木こそプレースタイル的にも合うのでは……とも見ていた。

 今季は開幕から11試合で9ゴールを記録。しかし、そこからは19試合・3得点と失速し、チームも順位を下げた。そして先日のレッドカードを受けたシーンを伝え、そのキャラクター(性格)によって、森保監督も招集していないようだと分析する。

 北中米ワールドカップ(W杯)のアジア枠は「8.5」。FIFAランキングアジア1位の15位に位置する日本は、つまりランキングの低い国との対戦が続く。

 それだけに「森保監督のもと、チームが結果を残し続けていれば、彼(鈴木優磨)が国際舞台から姿を消し続けていることに、正解も不正解もない。たとえそれが性格の問題だとしても、誰を選ぶかはサムライブルーの監督の完全な権限だ」と、あくまでも選手選考は森保監督の“特権事項”であると強調する。

 とはいえ、同世代の日本人ストライカーの中で最も傑出した一人であるのは、その成績が物語っている。そのため「彼が初キャップを獲得するまでは、サムライブルーでプレーしたことのない最高の日本人ストライカーという望まれないレッテルを貼られる続ける」と、孤高のFWの日本サッカー界での立ち位置について詳しく伝えている。

 例えば、もしも現在のように上田負傷の状況でW杯本番を迎えた場合、森保監督のもとでもプレーし、ヴィッセル神戸でも結果を残し続ける大迫勇也が大抜擢される可能性はあり得る。が、一度も招集されていない鈴木はほぼノーチャンスである。

関連記事>>鈴木優磨へのレッドカード、上田主審はまず極めて危険なタックルをした椎橋慧也にしっかり忠告すべきだった。そこに鈴木への「先入観」はなかったか?

 鈴木は2トップでより存在感を発揮することも影響していると言える(森保ジャパンは1トップがメイン)。ただ、最前線で体を張ってボールを確実に収め起点になれるなど、日本代表が必要とする様々なプレーにピンポイントでも対応できるだけに、その能力を考えると一度代表の空気に触れさせて、どのような化学反応が起きるのかチェックしてみるのも面白そうだが……。

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