バイエルン伊藤洋輝がファンの前に立つ。ライバルのRBライプツィヒ戦、ケイン復帰、ムシアラら5ゴールのクリスマスプレゼント
ゴールを決めたムシアラをザネが祝福。バイエルンが5-1でRBライプツィヒに勝利! (C)Midori Ikenouchi
キミッヒは20メートル弾を決める!
[ブンデスリーガ1部 15節]バイエルン 5-1 RBライプツィヒ/2024年12月21日(現地20日)/アリアンツ・アレーナ
ブンデスリーガ1部15節、首位バイエルン・ミュンヘンが優勝を争うライバルのRBライプツィヒに5-1で完勝を収めて、9ポイント差に広げた。
試合開始からわずか30秒、先日契約更新したばかりのバイエルンのジャマル・ムシアラが先制ゴールを決め、さっそく7万5000人超満員の観客を沸かせた。
それも束の間。1分後、右サイドからライプツィヒのロイス・オペンダがゴール前に出したボールをベンジャミン・セスコが決めて、早々にいきなり試合が動いた。
それでも最前線にハリー・ケインが復帰したバイエルンは、攻撃が冴えわたる。25分にはコンラート・ライマーが2点目、37分にはヨシュカ・キミッヒが20メートルを超えるロングシュートを決める。
3-1で折り返した後半は、両チームにイエローカードが出され、激しい攻防が繰り広げられる。すると75分 アルフォンソ・デイビスから素早いテンポでパスを受けたレロイ・ザネが受けて4点目! ザネのゴールに興奮冷め止まぬなか、78分、デイビスがヘディングシュートを決めた。
バイエルンは大観衆にクリスマスプレゼントとなる5ゴールを届けて、今年最後のゲームを締めくくった。
▼クリスマスイベントは中止に
試合終了後にはバイエルンからファンへのクリスマスショーイベントが開催される予定だった。しかし同日夜にマグデブルグ市で開催されていたクリスマスマーケットで車が突っ込む事故が起きて多数の死傷者が出たことを受けて、このイベントは急きょ中止となった。
代わって被害者への1分間の黙とうが捧げられたあと、少年合唱団による厳かな『きよしこの夜』の斉唱が行われて暖かい拍手に包まれた。
その際、ケガで離脱中の伊藤洋輝、マヌエル・ロイター、ジョアン・パリーニャらも私服でピッチに立ち、ファンの前に久々に姿を現した。
試合後の記者会見でライプツィヒのマルコ・ローゼ監督は、審判の公平性への疑問を何度も口にした。一方、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は、ドイツ国内のみならず世界中の平和と祈り、本来ならばクリスマスを直前に控えた幸せが溢れるはずだった週末の人々の心に寄り添った。
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バイエルンは年明けの1月6日、オーストリアのザルツブルクのレッドブル・アレーナで開催されるFCレッドブル・ザルツブルグとの親善試合やトレーニングまでは、クリスマスと年末年始の休暇に入る。選手・スタッフはしばし、家族や友人らと束の間のホリデーをゆっくりと過ごす。
photo and text by Midori Ikenouchi