元・浦和の闘魂DFマウリシオ、現在『無所属』。ネイマールの衝撃とACL優勝を語る「誰もができない素晴らしい経験」
2018年の天皇杯で優勝した際の浦和のマウリシオ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
コリチーバの中心選手として支えたが1部昇格ならず。
J1リーグの浦和レッズで活躍し2017年のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に貢献したマウリシオ(MAURICIO)がブラジルメディア『グローボ』のインタビューに応じて、2月10日に公開された。
33歳になった闘魂ディフェンダーは、ブラジル・セリエBのコリチーバFCでプレーし、チームリーダーとして支えたものの1部昇格ならず。契約満了を迎えて、フリートランスファーとなった。現在、無所属のままだ。
このインタビューの中で、マウリシオは自身のキャリアを振り返っている。
サンパウロFCの育成組織に所属していた10代の頃、U-15、U-17ブラジル代表でもプレーしている。そこでは、ブラジル代表になっていくネイマール(サントスFC)、フィリペ・コウチーニョ(ヴァスコ・ダ・ガマ)とも一緒にプレーをしていた。
しかし、そのハイレベルに身を置いたことで、才能の明らかに差を突き付けられたというのだ。
「その時から、彼らが明らかに違うことに気付いていました。大きな期待を受けていましたが、彼らはその期待をも上回り、ほとんどの選手が達成できないようなレベルに到達していきました。ユースの段階であっても、彼らと一緒にプレーできたことは誇りです。私たちの世代はとてもテクニカルで、それがトレーニングの質や激しさにもつながっていました」
そうして自身のキャリアは、センターバックとして戦うようになっていく。海外では、ポルトガルリーグのポルトBでまずスタートさせ、そして2017年8月から2020年8月まで浦和でプレー。1年目にAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に貢献し、クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)では1試合・2得点を記録してなんと得点王に輝いた。
「それは想像もしていなかった、誰もができない素晴らしい経験でした。貴重な瞬間を過ごし、私のキャリアと人生に刻まれるタイトルを獲得することができました。間違いなく、私がこれまで獲得したトロフィーの中で最も重要なものでした」
そのように振り返っている。
このあとクリスチアーノ・ロナウドとの対決について語っている。質問者はクラブW杯で戦ったと言っているものの浦和はレアル・マドリードと対戦しておらず、実現したのはアル・バーティンFC時代のサウジアラビアリーグでのことだ。試合には1-3で負けたもののロナウドには得点をさせず、マウリシオは「それは夢の実現でした」と語っている。
浦和のサポーターにも愛されたブラジル人DFはちょうどコロナ禍、最も厳しい時期に浦和を退団している。
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現在フリーの身とあって、センターバックが人材不足であるJリーグのクラブから再びオファーが届くこともあるか!?