【バイエルン】コンパニ監督が伊藤洋輝の復帰を喜ぶ「このエリア(DF陣)で、ようやく少し息がつける」
伊藤洋輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「練習試合は組めない」と、一番の狙いは少しでも多くの練習セッションに参加させることか。
[CL NS・PO第1戦] セルティック – バイエルン/2025年2月13日(現地12日)/セルティックパーク
ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンのヴァンサン・コンパニ監督(Vincent Kompany)が現地2月11日、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)ノックアウトステージ・プレーオフ(NS・PO)のセルティックFCとの第1戦に向けた公式記者会見で抱負を語った。
ベスト16をかけたPOのアウェーゲーム、クラブはスコットランド・グラスゴーに向かう遠征メンバーを発表。今季VfBシュツットガルトからバイエルンに加入したサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)DF伊藤洋輝(Hiroki ITO)が中足骨骨折から復帰し、今季初めてトップチームのメンバー入りを果たした。
伊藤の復帰について問われたコンパニ監督は、次のようにコメントしている。
「ヒロキはチームのために最善の準備をしてくれました。ヨシプ・スタニシッチと同じように、彼が長い間欠場していたのは残念でした。ただし、それを私たちは言い訳にせずやってきたことも良かったです。
彼らがここにいることにより、このエリア(ディフェンス陣)でようやく少し息がつけるようになります。経験とクオリティのある選手が増えましたが、フィットネスの面を評価するのはまだ難しいです。練習での印象は良かったです。ただ残念ながら、彼のために短時間でもテストマッチを組むことはできません」
現地メディアの情報によると、センターバックの主力であるダヨ・ウパメカノとキム・ミンジェは、週末のバイエル・レバークーゼンとのアウェーでの大一番に向けて、この試合の先発から外れる可能性があるという。ただし伊藤がすぐ先発する、ということはなさそうでもある。
一方、このコンパニ監督のコメントからは、伊藤が遠征に帯同し、その練習セッションに加わりながら、チームにフィットさせていきたいという指揮官の意向が伝わってくる。
クラブの戦略として、このグラスゴーでのPO第1戦はある程度主力から先発メンバーを入れ替えて、引き分け以上でOK、何よりもまずレバークーゼン戦、そして来週のホームでの第2戦に全力を注ぐという算段が伝わってくる。
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その連戦の中で、伊藤のデビューはあるだろうか!? いきなり前田大然や旗手怜央との日本人対決の実現なるか。