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【浦和】スコルジャ監督が開幕の神戸戦へ 「みんな早くプレーしたくてたまらない」。狙うは王者打破、「気を付けなければいけない」ポイントとは?

浦和のスコルジャ監督 写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

2/15、アウェーでの一戦に向けて記者会見。「相手に合わせる部分もある」と『ヴィッセル対策』の起用法も示唆。

[J1 1節]神戸-浦和/2025年2月15日14:00/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が2月13日、2日後のヴィッセル神戸戦に向けてオンラインによる記者会見に臨み抱負を語った。

「みんな早くプレーしたくてたまらない状態で開幕を迎えます。多くの新加入選手がいるなか、これまでとても密度の高い練習をしてきました。練習試合では期待を抱かせてくれる内容が見られ、いい形でシーズンを迎える準備ができました。新加入選手が多く、初めての公式戦でプレッシャーのかかるなかでの試合になります。神戸戦で初めて現在のチーム状態が分かり、興味深く楽しみにしています」

 また、指揮官は「相手に合わせる部分もある」として、神戸がどのようなメンバーで臨んでくるかもスカウティングし、対策も落とし込みたいということだ。

 その一例として、昨年の神戸戦では「酒井高徳と武藤嘉紀に対する守備のタスクのところで」長沼洋一を先発で起用したことを挙げる。しかし「残念なことにコーナーキックから失点し、ハーフタイムを挟み、そのアイデアを変えなければいけませんでした」と振り返っている。つまり、「対神戸」としての起用法もあり得るということだ。

 そして、リーグ2連覇中の神戸が最強のチームであると理解しながらも、勝利を収めてスタートを切りたいと強い意志を示す。

「(神戸は)2年連続でリーグ優勝している日本のベストチームです。自分たちが狙うプレーについても、そこを得意としています。また、昨年のスタッツではクロスが最多で、そこを重要視していたことが分かります。どの監督も神戸がどのように戦ってくるかは分かります。しかし高いクオリティに対し、どこまで守れるかは実際に戦わないと分かりません。吉田(孝行)監督は細かいところまで落とし込み、組織的な戦いができるチームでもあります」

 スコルジャ監督が最も警戒する「気を付けなければいけない」ポイントに挙げたのが、浦和がボールを奪った瞬間だ。神戸の強烈なゲーゲンプレスをかいくぐり、チャンスを作りたいという。

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「(11日に行われたACLエリート)上海海港戦も見ましたが、神戸はフィジカル的にかなりいい状態にあると感じました。私たちは攻守にわたって我慢することも大切です。特に(浦和の)守から攻の切り替えのところは大切です。神戸はボールを失うと、真っ先にゲーゲンプレスをかけてくるので、そこは気を付けなければいけません」

 神戸はFUJI FILM SUPER CUPのサンフレッチェ広島戦とACLエリートの上海海港戦とすでに2試合を行っている。その点は相手にメリットがあると捉える。それでもスコルジャ監督は今季のレッズの選手たちに確かな手応えを得ていて、「勝利してスタートを切りたい。120パーセントの力を出し切りたいです」と自信を込めて語った。

Posted by 塚越始